労務管理業務では、勤怠管理・給与計算・社員情報管理などさまざま業務を行うことが必要となる。従業員数が拡大するにつれて労務担当者には非常に大きな負担がかかってしまっている。
このような労務管理の負担を大きく軽減するサービスが登場した。株式会社BECが開発した「Gozal(ゴザル)」だ。労務管理の仕事の自動化を進め、多様な働き方の運用を快適にしている。
どんなサービスなのだろうか。詳しく見ていこう。
代表取締役
高谷 元悠
神戸大学経営学部卒。在学中の2011年に公認会計士試験論文式に合格し、大学時代の最後の1年でスタートアップ複数社に入社。大規模システム受託開発の法人営業、Ruby on Railsによるシステム開発、経理・労務・法務などバックオフィス業務を担当。
その後2013年に有限責任あずさ監査法人に入社。IPO支援、内部統制構築支援、M&A、上場企業の監査を担当。2014年に株式会社BECを創業し、代表取締役に就任。クラウド人事労務管理サービス「Gozal」を開発
――Gozalについて教えてください。
Gozalは面倒な勤怠管理から給与計算、社員情報の管理までをワンストップで提供しています。労務担当者の業務の中には自動化できる部分とできない部分がありますが、なるべく自動化できるところはGozalで高速化したいと考えています。
特徴は、社員の方が、PC/スマートフォンで勤怠の打刻・申請ができること。フレックスタイム制度や時短勤務など社員一人づつに細かい働き方を設計することができます。
――さまざまなニーズに対応できるんですね!
例えば残業と言っても、色々な種類があり、残業の種類ごとに支給される金額も違います。
また、会社によって、給与計算方法も独自のものがたくさんあり、その実態やニーズに合わせて、業務を自動化することをご支援しています。
――ユーザーについて教えてください。
労働基準法が適用される全ての企業に導入いただけるサービスだと考えています。規模や業種は特に関係ありません。
Gozalでは、シンプルで柔軟な設定をご用意しているので、複数の働き方が共存しているチームでも導入いただけます。強いて言えば、100名以上の会社で多くご利用いただいております。
――実際のユーザーさんからは、どんな声がありましたか?
お客様からよく言われることとしては「UIがシンプルで社員がすぐに使いこなせる」というお声を頂いています。打刻や申請がパッとみてなんとなくわかるようになっています。
また、労務管理のサービスは、大量の人数のデータを保管しており、データが大量になりますが、そのような状況でも、Gozalはサクサク動かすことができます。開発チームの高い技術力により作り出された操作性が特徴です。
他にも、労務管理がワンストップで運営できるので、ツール間の同期の手間が削減されることも評価されやすいポイントです。カスタマーサポートの体制が整っていること、会社ごとのユニークなルールにも対応できることが強みになっています。
――株式会社BECを立ち上げる経緯について教えてください。
株式会社BECを立ち上げる前には、監査法人に勤めていました。当時は、上場企業の監査や上場準備の支援を担当していました。
そこで、バックオフィス業務の実態・大変さを体感しました。労務管理の大変さや過酷さ、アナログさに対する課題感を抱きました。
――原体験がきっかけになっているんですね!
将来起業したいという想いがあったことも立ち上げの背景ですね。
20代のころ、起業したい人が集まるシェアハウスに住んでいました。そこでは、監査法人に勤めていたことから、会計士の観点でさまざまなアドバイスを求められました。
相談を受けていてわかったのは、起業したい人達は、本質的に価値を想像する業務に取り組みたいのにバックオフィスで悩んでいる人が多いこと。
しかし、専門家にバックオフィスを全て相談・依頼していると、年間で数百万円かかってしまいます。そう言った課題をもっと簡単に解決できる場所を作りたい。
その想いが今の株式会社BEC立ち上げのきっかけです。
――今後のプロダクトの展望について教えてください。
労務担当者の仕事が楽になるプロダクトを今後も開発していこうと思っています。
労務管理を行う上で、現状では目視チェックや手計算をしていることがたくさんあります。人間がやらなくてもいい部分も実際にはたくさんあり、そこを自動化することで、労務の方がもっと付加価値の高い部分にフォーカスできるように支援したいと考えています。
――目指している世界について教えてください。
人は一人ひとりにユニークな持ち味があると考えています。
その持ち味を生かせるような働き方を、どんなチームでもすぐに実現できて、簡単に運用できて、改善も自動で行われる。そんな世界を創っていきたいです。
――人の働き方と人の持ち味を大切にしているんですね!
今は、労務管理にさまざまな規制があり、運営するのが複雑になってしまっています。このような現状では、社員全体を画一的に管理する方が楽です。
もし労務管理の自動化を進めることができれば、労務管理の担当者の方の負担を軽減し、個人個人に合う働き方を実現するところにまで注力できるようになると思います。
「一人ひとりの持ち味に合わせて、働き方を変えられる」そんな世界を目指していきます。
労務管理の負担を軽減し、ひとりひとりに合った働き方を実現できる世界へ。株式会社BECの挑戦は続く。
取材担当橋本
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