人口減少が進み、労働力不足が深刻化している。そのため、業務の自動化を進めることは必要不可欠になってくるだろう。
しかし、業務の自動化を進めるための知識を持っている人はまだ多くない。
このような課題を解決すべく活動している企業がある。PLAY株式会社だ。
学生に無料でAI・RPAを教えて、企業とマッチングしている。
サービスについて詳しく見ていこう。
代表取締役社長
与田 明
駒澤大学出身。大学時代にRPAテクノロジーズ社にて長期インターン。大学卒業後はアジアクエスト社にてRPA導入支援の新規事業立ち上げを行う。現在もITコンサルタントとして活動中。
――PLAY株式会社のサービス「ROOKIE(ルーキー)」について教えてください。
ROOKIE(ルーキー)を一言でいうと「テクノロジー人材のプラットフォーム」です。
学生のために無料のプログラミングスクールを提供しています。基本的なITスキルを身につけられるんです。
そして、育成した学生さんと企業をマッチングしています。
――詳しく教えてください。
長期インターンがメインターゲットになっています。実は、企業側は長期インターンを受け入れる負担が大きいんです。
ROOKIEを使えば、プログラミングの基礎を身につけた学生を採用できます。学生側としても、無料で実務経験を積むことが可能。
企業と学生の両者にメリットがあるサービスになっています。
――どんな技術を教えているのですか?
教えている技術はAIとRPAに関するものです。
業務を自動化できる人材を増やしていき、日本全体の自動化を推進していきたいと思っています。
――学生のターゲットを教えてください。
文系の学生さんがメインターゲットです。早慶上理・GMARCHなどの学生さんに多くご利用いただいていますね。
私たちは「時代はITだ」と思っている学生さんの支援をさせていただいています。
――どんな企業がターゲットになっているのですか?
SaaSを扱っている企業様とマッチングすることが多くなっていますね。
規模としてはベンチャーから中小規模の企業になっています。社員数は50~200名程度ですね。
実務がこなせる学生を採用できるので、少ない負担で長期インターンを受け入れられます。
――強みについて教えてください。
私たちはプログラマーを育てていません。
テクノロジー人材を育てています。プログラマーをマネジメントするなどの上流工程の人を育てていこうと思っています。
そのため、文系がメインターゲットです。ミーティングなどを通して、コミュニケーションをとる力が強い方に、IT技術を教えていきます。PMの卵を育成していきたいと思っていますね。
――起業した経緯について教えてください。
もともと起業したいと思っていました。
最初のアイデアでは、RPAができる人材を派遣する会社を立ち上げようと考えていました。しかし、人材を採用できなかった。
人材を採れないのであれば、未経験でも育成すればいいと思いました。これが教育サービスを始めたきっかけになります。
――それからROOKIEを立ち上げるきっかけについて教えてください。
最初は従来のプログラミングスクールのように、個人からお金を頂くモデルを考えていました。
しかし、スケールしないなどの課題があり除外。
それから、学生さんに無料でカリキュラムを提供して、企業に紹介するモデルに転換しました。こうすることで、学生さんにウケが良いのはもちろん、企業にもメリットのあるサービスになっています。
――それからの展開を教えてください。
RPAだけだと、領域が狭すぎます。そのため、AIのカリキュラムを導入しました。
今後はIoTやロボット領域にも展開していこうと思っています。自動化全般に対応できるようになりたいですね。
――ROOKIEの展望について教えてください。
テクノロジー領域の課題は人手不足です。
理由の1つとして、文系の新卒で優秀な方の多くは、外資系や総合商社などに行ってしまうことが挙げられます。
だからこそ、自動化の教育を発展させ、IT人材を増やしていきたいと思っていますね。
――PLAY株式会社はどんな進展を考えていますか?
自動化技術を集積させ、研究を進めていこうと思っています。
そして、自動化のプロダクトを開発予定です。その技術を持って、古い産業に参入していきます。
その第一歩として、人材紹介のプロダクトを始めました。今後は、不動産や商社のためのプロダクトを開発していこうと思っています。
取材担当橋本
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