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インタビュー 2019.12.25

マーケティング・フードロス・地方創生の課題を一挙に解決できるアプリ「temite」とは?Creation City Lab 株式会社

大企業を除いては、広告に大きなコストをかけることはできない。

そのため、本当に良いサービスやプロダクトが全国に広がらないという課題がある。

そこで、SNSを使ってユーザー自身が宣伝を進められるサービスが登場した。

Creation City Lab 株式会社が開発・運営している「temite(テミテ)」だ。

プロダクト・サービスを先にユーザーに使ってもらい、その対価としてユーザーが体験後にSNS投稿する仕組みを構築。この取り組みにより、マーケティングだけでなくフードロスや知舗装性の課題にも取り組む。

どんなサービスなのだろうか。詳しくみていこう。

プロフィール

CEO
井上 圭一

プロダクト・サービスだけでプロモーションができるサービス「temite(テミテ)」

――Creation City Lab 株式会社の事業について教えてください。

私たちは、「企業や自治体が自身のサービスだけでプロモーションができる世界」を目指しています。

その課題解決プロダクトが、temite(テミテ)です。

temiteはプロダクト・サービスを先にユーザーに使って(体験して)もらい、その対価としてユーザーが体験後にSNS投稿する仕組みというリワードプログラムになっています。

結果的に自身のサービスだけで集客からPRできる仕組みをご用意しております。
※ビジネスモデル特許出願中

temiteの機能「temite タスク」と「temite リワード」

――具体的なtemiteのサービスについて教えてください。

temiteの世界観は「タスク(課題)とリワード(報酬)」で出来ています。

企業は自らが設定したタスクをユーザーに実行してもらうことができます。

その結果、ユーザーを介して集客・PR・アンケート・覆面調査などの効果を獲得することができるんです。

――ユーザーの使い方について教えてください。

具体的な使い方は、まずアプリの中にあるキャンペーンからエントリーします。その後、タスクに沿って該当の場所や方法でサービスを受けに行くという流れです。そして、レシート画像の提出やSNS投稿をするとリワード獲得ができるようになります。

キャンペーン毎にタスクの内容は異なりますが、「ユーザーに行動してもらう」というのが大きな特徴ですね。

――ユーザーはどんな方がいらっしゃるのですか?

ユーザーは女性が7割、男性が3割です。

20代~30代の方に多くご利用いただいています。

temiteが企業に与えるメリットとは?

――どんな企業がtemiteを導入していますか?

temiteを利用している企業は、飲食店や小売店、FC展開している企業、各業界のメーカーが多いですね。

――店舗側のメリットについて教えてください。

店舗側のメリットで一番大きな点は、店舗オペレーションを変える必要がない点です。端末操作がなく、ユーザーに動いてもらうので、店舗側は通常営業でOKという仕組みです。

また、temiteはすぐに開始できることも大きなメリットですね。新しいサービスを始める場合、多店舗展開や従業員が多い企業の場合には、周知や準備などで数ヶ月かかると聞きます。それにくらべて、temiteは時間がかからず開始できるので、時間効率が良いと言えます。

費用の面でも、月額費用や掲載費用はいただいておりません。成果報酬になっています。

このように、さまざまなコストがかからないことが最大の強みになっています。

――他に店舗側のメリットはありますか?

デッドストックや過剰在庫問題の解消にも役に立ちます。

たとえば、飲食店などでは、廃棄する食材が大量に出ることが問題になっています。

そんな時、temiteを使えば、ユーザーにプッシュ通知を出せるんです。そして、リワードとして食材の提供ができる。そうすれば、多くの人に来店を促せるようになります。

この取り組みはフードロスの解決にも繋がると思っていますね。

――フードロスの解決になるのは画期的ですね!

temiteが解決できる課題はフードロスだけではありません。地方創生の課題解決にも役立ちます。

たとえば、地方では高い転出率が問題になっています。そこでの解決策は、都会に住む若い人を地方に送り込むこと。そこでtemiteを使えば空き家を有効活用できると思うんです。

具体的には、都市部の人に「半年間空き家に住んでみて」と提案することが可能です。また、提案するものは住む場所にとどまりません。半年間働く場所も合わせて提案することも考えています。最終的には、地方に人が定着することを目指したい。

これらの取り組みを通して、地方創生の課題にも取り組んでいきたいですね。

強引に何かを足すのではなく、本来のリソースの活用で社会問題の解決ができると素敵ですよね。

地方創生のきっかけは、地方創生への想いだった

――temiteが生まれたきっかけについて教えてください。

temiteは、取締役COOのアイデアから生まれました。

彼は岩手県出身で、公務員として法人営業を担当していたんです。そこでは、地方でも自社の製品を実際に使って、良さを実感してほしいというニーズがありました。みなさんが同じ事を言うそうです。
「みんな、一度使ってくれれば、良さが分かるのに。」
そこで、全国の人にその製品の良さをどう伝えたらいいのかをずっと模索していました。

そんな中で思いついたのが、タスクを達成すれば、報酬として無料でもらえるような仕組みづくりでした。この仕組みなら、全国にそのサービスの良さを広めていけると思いましたね。

このアイデアがtemite誕生のきっかけになっています。

――CEOの井上さんはどんな思いでtemiteを立ち上げたのですか?

私は、今の広告市場に新しい流れを広めていきたいという想いがあります。

現在の広告市場では、小さい店舗や企業が広告を出すのは難しく、さらに結果を出すのは困難です。そこで、新しいサービスを創出して、みなさんのお手伝いができないかと思っていました。

そこで、広告費をユーザーに直接還元できないかなと思ったんです。そのアイデアを形にしたのがtemiteになっています。

信用を使って生きていける世界へ―。

――temiteは今後どんな進化をしていきますか?

現在temiteのプロダクトは、iOS・Androidアプリによる提供になっています。今後はウェブでも使えるようにしていく予定ですね。

ダウンロード数を稼ぐのではなく、真の意味でユーザーに広く使ってもらえるような仕組みを展開していきますよ。

――他に考えている進化はありますか?

temiteをOEMとして各企業の裏側で活用していこうと思っています。

最近では企業がLINE公式アカウントの運用に力を入れていますよね。そこで、LINE公式の友達に対して、メーカー配信でtemiteを提供できるようにしていくことも考えています。

――他に考えている展望について教えてください。

他にも、海外展開も考えています。

たとえば、LINEを活用できれば台湾やタイなどの市場進出へのきっかけになります。他にも中国や韓国にも展開していきたいですね。

日本よりも海外の方が、SNSや電子決済が当たり前になっていますからね。チャンスはあると思っています。

――目指している世界観を教えてください。

自分自身の信用を使って生活ができる世界を目指しています。

現状では多くの人はまだ時間の切り売りをして生活していますよね。

一方、他国ではSNSのフォロワー数が信用になりつつあります。私たちは、個人の信用がお金に変わるようになりはじめた時代に居ると思うんです。

とはいえ、信用はSNSのフォロワー数だけではありません。さまざまな数値を分析することで、企業とユーザーのマッチングができるようにしていきます。

マーケティング・フードロス・地方創生など幅広い課題を解決し、信用で生きていける社会へ―。Creation City Lab 株式会社の挑戦は続く。

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編集後記

取材担当橋本

マーケティングだけでなく、フードロス・地方創生にも使えるサービスはこれまでにない画期的なサービスでした!今後の活躍に期待です。

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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