現在、アパレル業界はアナログな部分が多い。手書きの資料が使われていたり、ファックスでコミュニケーションをしたりしている。
このような現状を、株式会社DeepValleyは解決するべく、アパレル業界でプラットフォームを構築できるツール「AYATORI」を提供している。
AYATORIとはどんなサービスなのだろうか。詳しく見ていこう。
代表取締役社長
深谷玲人
――AYATORIについて教えてください。
「AYATORI」は一言でいうと「アパレル業界に特化したバーティカルSaaS」です。
アパレル業界のサプライチェーンは非常に複雑で、かつ長い。手書きの資料を使っていたり、ファックスを使っていたりする。これでは、モノづくりは発達していきません。
このような状況を解決するためのコネクテッドプラットフォームがAYATORIです。アパレルに関する社内でも使えるコミュニケーションツールを構築しています。ITでいうところのGitHubのようなツールです。
業界全体をプラットフォームにすることで、誰もが好きな服を作れたり、着れたりできるような世界を目指しています。
AYATORIはモノ作りプロセスにおける「コミュニケーション」と「必要情報」を一元管理できる。
――AYATORIのユーザーはどんな企業なのですか?
メーカーや卸、勝者などのサプライヤーがメインのターゲットです。
サプライヤーには流通の多くが集まります。そのため、管理する際のコミュニケーションが非常に煩雑。
そこで、情報を電子データに落とし込むことで、業務の効率化を目指していきます。
――AYATORIを立ち上げた経緯について教えてください。
僕自身は10年アパレルばたけにいました。新規のブランド立ち上げも行い、20ほどのブランドを見ていましたが会社が買収されるきっかけで15のブランドを潰しました。
テクノロジーで業界を良くしたいという思いも強く、その後はベルフェイスに転職。B2B事業での知見とアパレルの経験を生かし、今のサービスを立ち上げました。
――AYATORIの今後の展望を教えてください。
今後は、日本の流通にPMFできるようにしていきたいです。
アパレル業界において、価値を感じてもらいたいと思っています。そのために、アパレル業界の川上から川下までを繋ぎ、AYATORIが無くてはならないサービスになることを目指しています。
――KPIについて教えてください。
KPIは導入社数ですね。まずは商社様5社に導入していいただければと思っています。
1つのサービスの噂が広がれば、一気に広げていけると思っています。
――目標について教えてください。
アパレル業界がデータドリブンになっていくことを目標としています。
アナログだった業界のデジタル化を進めていきたい。デジタル化促進のために、AYATORIに蓄積されたデータを使って、需要を予測していきます。他にもRFIDの導入も考えています。
このように、ビッグデータを使って、新しいビジネス展開ができればと考えていますね。
――目指している世界・ミッションはありますか?
作り手と売り手、買い手の関係をフラットにしていきたいと思っています。
そして、それぞれが誇りを持って、売って・買って・着れるようにしていきたい。
――3者がフラットの関係を構築できれば、ファッション業界が盛り上がりそうですね!
毎日をハロウィンにしたいんですよね。ハロウィンで気分が高揚するのは、ファッションの力だと思っています。
ファッションには、気分を上げる力があるんです。ハロウィンのような、ファッションにおける良い体験を増やしていければと考えています。
――他に考えている展望はありますか?
世界進出も考えています。世界で服の需要は増えてきています。マーケットサイズはとても大きい。
そこで、まずは国内のアパレルブランドに使ってもらえるようなサービスを構築し、その後日本の商習慣が合うような国に進出していきたいと思っています。
「AYATORI」が気になった方は、ぜひサイトもチェックしてみてほしい。
取材担当橋本
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