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インタビュー 2020.02.10

企業全体で顧客の課題を滑らかに共有。――AI搭載のIP電話「pickupon(ピクポン)」

顧客とのやり取りは ブラックボックス化しやすい。

というのは、顧客とのやり取りは共有されず、情報が残らないからだ。

顧客とのやり取りがブラックボックス化してしまうとナレッジがシェアされないという課題がある。他にも、顧客課題が共有されず、営業が属人化してしまう。

すると、マーケティング部が顧客のインサイトとずれたリードを取ってきてしまう。営業部のマネージャーには個人が何をしているのかわからないため、大きなマネジメントコストがかかる。開発チームも、顧客の声を知らないために開発の必要のない機能を追加してしまう。

このように、顧客とのやり取りがブラックボックス化してしまうのは、会社全体の問題になり得るのだ。

そこで、顧客の課題を可視化し、チームで滑らかにシェアするサービスが登場した。

顧客の課題をピックアップするAI搭載の IP 電話「 pickupon(ピクポン)」てある。

pickuponを使えば、営業やマーケティング、開発チームが一丸となって 事業に取り組むことができるようになる。そして顧客課題ドリブンで、ビジネスを進めることができるのだ。

pickuponについて詳しく見ていこう。

代表者プロフィール

小幡 洋一

顧客の課題をピックアップ! AI 搭載の IP 電話「pickupon(ピクポン)」

――pickuponについて教えてください。

pickuponは一言でいうと、顧客の課題をピックアップする AI 搭載の IP 電話です。

――企業はpickuponをどのように使うことができますか ?

まずpickuponを使って、お客様の困っていることのヒアリングをしていただきます。

すると、pickuponが自動で顧客の困っていることをピックアップし、テキスト化。そして、音声とテキストを組み合わせた状態で SFA に自動的に流し込むことができるんです。スラックに流し込むことも可能です。

このような機能により、顧客のインサイトをチーム全体で共有できるのが最大の強みになっています。

――ユーザーの企業について教えてください。 

現在は、スタートアップに活用していただくことが多くなっております。

というのは、pickupon は事業をこれから大きくするフェーズの方が顧客の課題をシェアすることに力を発揮するからです。 

特にスタートアップは、顧客の課題を常に把握しながら、チーム全体を変化させていく必要が大きいですよね。そのため、顧客の課題を可視化する重要性が非常に高いと言えます。

導入企業一覧

――強みについて教えてください。

pickuponの強みは、顧客の課題をピックアップしてシェアしやすいサービス設計になっていることです。

まず、閲覧IDを無料で提供しています。

私たちは、特に開発者に顧客の声を届けたいと思っています。そのため閲覧 ID で課金してしまうと、営業でお客の声が止まってしまうのです。

そこで、閲覧IDを無料でご提供することで会社全体に顧客の声を届ています。

――他に強みはありますか?

共有コストが低いのも、pickuponの大きな強みですね。

 Slackに自動で顧客の声を流し込む機能が特徴です。この機能により、架電者の共有する負担なく、顧客の困っていることを共有することができます。

情報を入力するのは面倒くさいですからね。この情報共有コストをゼロに近づけることで、価値のある顧客情報をチーム全体で滑らかにシェアすることを実現しています。

――スタートアップが導入した実例について教えてください。

あるスタートアップでは、開発者が新しい機能を作ることが顧客ためになると思っていました。

しかし、pickuponを使って実際のユーザーの声を集めると、プロダクトの既存の機能を深めた方が、ユーザーのためになると、開発者自らが気づくことができたのです。

このように、pickuponを使って顧客の課題を共有することで、営業が機能に対する要望を伝えなくても開発者がお客様のための機能を提案できるようになるのです。

「音声と文字の良いところをブリッジした第3のメディアを開発したい」pickupon開発に込められた想いとは

――会社を立ち上げた経緯について教えてください。

私と共同創業者の二人は、「インターフェースとは?」「メディアとは?」は研究してきました。

この研究を進めていく中で、私は現場のコミュニケーションに不満を抱くようになりました。

音声のやり取りも文字によるやりとりも、どちらも課題があると感じたんです。

――どんな点に課題を感じたんですか?

音声と文字は一長一短である点です。

音声は、高速にやり取りできる強みがあります。しかし、フロー情報となってしまうことや、録音してもデータが扱いにくい。

一方、文字は検索しやすいですが、入力の負担が大きいという課題があります。

私たちはこの音声と文字の良いところをブリッジした第3のメディアを作りたいと思いました。

そこで、入力の負荷がなく、滑らかに顧客の課題をシェアできるプロダクトを設計。誕生したのが、pickuponです。

完全なる情報共有を実現すべく、pickuponの進化は続く

――最終的に目指している世界観を教えてください。

私たちが最終的にやりたいことは、完全な情報共有です。

現在、情報のやり取りをするためにコストがかかってしまっています。知識をインストールするのに時間がかかっている。

このような現状を解決し、議論した内容を、瞬間的に完全な形で情報共有をできるようにしていきたいですね。

このような情報共有ができれば事業を進める上でも、最強の武器になります。

 PDCA が高速で回り、さらに効率の良いビジネスを推進可能です。

音声と文字だけの不自由な現状を解決していきたいと思っています。そのためにまずは、体験をコストをかけずに記録していけるようにしていきたいですね。

そして、いつでも簡単にアクセス共有できるようにしていきます。

――そんな強い思いにはどんな背景が隠されているのでしょうか? 

私は情報を共有することが人間の進化を加速させると思っています。

歴史をたどって考えてみても、文字や印刷技術の発達により知識が滑らかに共有されるようになりました。

このおかげで加速度的に人間の進化が進んだのです。

昨今の Google の技術も同様です。一生かかっても得られない情報にアクセスすることができるようになりました。これはテクノロジーによる多くの情報を扱えるようになった進化の結果と言えるでしょう。

ですが、まだ進化の余地は残されています。未だに「体験」は扱えていないんです。

私たちは最終的に体験を扱えるような技術を開発していきたい。そしてその体験を滑らかに共有することができ、さらなる人間の進化を促していきたいですね。

pickuponが気になった方はサイトもチェックしてみてほしい。

サイトへ

採用情報

現在、pickupon株式会社では、採用活動を進めています。

開発者中心のチームなので、

  • 営業サイドの方
  • CxO

を募集中。

企業のビジョンに共感いただいた方は、ぜひご連絡ください。

お問い合わせはコチラから

編集後記

取材担当橋本

「完全なる情報共有」で、人類の次のステージを垣間見た取材になりました!pickuponの進化に期待です。

AIアクセラレーター、募集中。メンタリングを受けた人の感想はこちらこちら

「AI.Accelerator」

投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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