企業にとって、市場調査とは顧客の意思や行動を知る上で欠かせないものだ。市場調査が正確に行われてないがために顧客のニーズが正確にわからない企業も多いのではないだろうか。
そんな中、顧客と直接触れ合うことで正確な情報を提供することのできるサービスがある。株式会社しゃらぽが提供しているサービス ”しゃらぽ” だ。
そのしゃらぽについて詳しく見ていこう。
代表取締役
古波津 勝彦
―”しゃらぽ”とは?
ASEAN(東南アジア諸国連合)を主にターゲットとしたクラウド型リサーチツールです。消費者のスマートフォンにて撮影された画像を収集し、解析することで新たな知見を得ることを目標としています。
販売アフターサービスの課題に対してソリューションを提供することを特徴とし、購入した製品をお客様がいつ、どこで、誰と使用しているのかを現場に触れることによって正確な情報を企業側に提供できます。
――どうやって利用するのでしょう
弊社側からユーザーに課題を提供し、ユーザーは課題に合う写真をしゃらぽに投稿します。それを画像エンジンで中身を読み(読めない部分は人が読む)、定量的なデータとして表します。そのデータはそのまま直接意思決定に繋げていくことができますね。
そして、シーンに合わせてターゲットを決め、プロモーションや商品開発に反映することができます。
リサーチ側はミッションを正しく行うことができたらポイントが貯まり、そのポイントを他のポイントプログラム連携先を通して使用することができるんです。
ーーなるほど。今何か重要視しているものはありますか?
今とても重要視しているのが ” Enjoying Moment of Value “です。 提供側からすると自分たちの商品がどのような瞬間に使用されていて、どのように楽しまれているのかを知ることができます。
ーーターゲットになる顧客にはどのような業種が挙げられますか?
今現在では、”Mobility” ”Travel” ”Fashion” ”Outdoor activities” ”Food and drink”など、主にBtoCのビジネスプレイヤーをターゲットとし、特に海外でのリサーチニーズを掘り起こしていくことを目標としております。
ーーなるほど。実際海外での導入事例はありますか?
弊社のメンバーの1人が元々ミャンマーのヤンゴンでエンジニアを育成する学校を立ち上げたことがありました。その経験を生かし、昨年ミャンマーで日系ビールメーカーが現地で展開しているビールブランドのマーケティングリサーチに携わったんです。
そこでは誰が、どこで、誰と、どのようなシーンでビールを飲んでいるかを明らかにするようなリサーチを行いました。
――もともと何をしていたのですか?
新卒では、環境の測定分析サービスを提供している会社にいました。
その後ニチアス株式会社で品質マネジメントに携わり、このスキルで日産自動車株式会社に転職し、数年ほどの品質マネジメントの業務を経て Market Intelligence の仕事をしていました。
――しゃらぽを始めようとしたきっかけを教えてください
日産で、お客様が車を購入後どのような場面で、何のために、誰と使用しているのかを知ることに対して自分なりに限界を感じていたのがきっかけです。
プロダクトのアフターシーンを企業に提供することができればサービス、プロダクトの改善に繋がるのではないかと思いました。
また、お客さんに寄り添い、事実からシーンを刈りとることによってお客さんの情報をしっかり掴みより良いコミュニケーションが取れると思いました
――このサービスの今後は?
大きく2つの方向性があります。
・海外のリサーチを手軽にできるプラットホームの提供
・海外市場のファクト情報収集の網羅性
以上の2つです。
――目指す世界はありますか?
日本人の意思決定の遅さを海外では NATO(No Action Talk Only)と表されています。
そこで、私たちがアンカーとなりしっかりと情報を得て、仮説を作り直し、日本人の意思決定を促進させていきたいです。それと同時に海外に進出する企業の背中を押す力になれたらと思っております。
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