「働き方改革」がキーワードの昨今、副業を解禁する企業が増え、本業とは別の仕事を探すサラリーマンの数も増えてきた。
副業は例えば、エンジニアとしてのスキルがあれば、サイト開発の受託をするなどの選択肢がある。本業で身に着けたスキルを副業に活かす人は多い。
では、営業職のスキルを活かせる副業はあるのだろうか?
紹介営業のプラットフォーム”side bizz(サイドビズ)”で、営業系の副業を支援する企業がある。
ウェブエックス株式会社だ。
どのような企業なのか。代表取締役の佐野雅也さんに話を聞いてみた。
ウェブエックス株式会社代表取締役
佐野雅也
ーー”side bizz”を一言でいうと?
営業系の副業支援を目的にしたリファラル営業(紹介営業)のプラットフォームです。side bizzは、副業として営業系の仕事を探す人に企業側が提供する商材を紹介するサイトで、セールスパーソンの人脈や既存顧客の有効活用を目指します。
ーーセールスパーソンはどうやって利用するのでしょう?利用するメリットは?
セールスパーソンは、顧客や企業に提案したい商材をside bizzから探し、紹介します。その商材に応じて報酬が支払われます。セールスパーソンにとっては、商材の仕入れに会社を通す必要がないので、稟議などの手間がいらないメリットがあります。
また、side bizz上には一企業には用意しきれないあらゆる商材が用意されているので、顧客の話を聞き、課題を解決するための商材を提供できる可能性が高まります。これは顧客の課題解決のために商材を提供するという本来の「営業職」の価値の底上げにつながると思っています。
ーーでは、企業はどうやって利用するのでしょう?利用するメリットは?
企業はside bizzに商材情報を掲載し、その商材を”人に紹介したい”というセールスパーソンとコミュニケーションをとります。企業や商材の特徴を詳細に理解してもらうためです。メリットは、商材の掲載の依頼をするだけでside bizzに登録するセールスパーソンが代理店になってくれるので、見込顧客が継続的に入ってくる仕組みができあがります。
ーー競合サービスはありますか?それとの違いは?
営業系の副業を支援するサービスは他にもありますが、仕組みは様々です。実際、side bizzと全く同じコンセプト&仕組みでサービス提供しているモノはなく、目指すゴールも違っていると思います。side bizzは報酬が自由設定できることが特徴的で、ジャンルを問わずさまざまな商材を掲載できることが強みになっています。
ーーサービス立ち上げの経緯を教えてください。
「営業職に就く人の副業って何だろう?」と考えたときに、紹介営業という営業形態があることに気付きました。紹介営業には、ノルマがなく業務外の時間にでき、本業にもメリットがあるという条件がそろっています。そこから、2017年12月に厚生労働省が示したモデル就業規則に端を発する「副業解禁」の流れもあって、立ち上げを決意しました。
代理店の仕組みを活用したプラットフォームを作るには、代理店の仕組みをよく理解しておく必要があります。前職で代理店募集サイトを運営していたときに得た、代理店ノウハウがあったからこそ立ち上げができたと思っています。
ーーこのサービスの今後は?
今後は法人会員を増やしていき、企業内で副業が容認できる仕組みを提供したいと思っています。営業員はside bizzを用いて副業的な活動ができるので、営業マンのモチベーション上昇と離職率の低下が期待できるでしょう。企業としては、自社の可能性を探るマーケティング活動にも活用することができます。
ーー目指す世界はありますか?
効率化された営業活動が実現できた世界ですね。プラットフォームに世の中の商材がすべて集まり、個人や法人を問わずに購買のサイクルが発生するようになれば、前時代的で非効率な営業は必要なくなります。人間がやるべき業務を念頭に置きつつも、業務効率化を進めるサービスを提供し続けたいです。
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