最近では、自身のライフステージによって住む場所を変えるのが一般的になってきている。そんな中、移住先の情報はインターネットで検索しても文字と写真ばかりで雰囲気を理解し難い。
そこで立ち上がったサービスが”ESCAPE TOKYO”だ。
ESCAPE TOKYOでは動画を使った求人情報や、文字や動画を使った様々な地域の情報を発信している。
ESCAPE TOKYOについて詳しく見ていこう。
代表取締役 木戸卓樹
ー事業内容を一言で言うと?
”社会課題を解決するための事業を展開していくソーシャルデザイン企業”です。
ー具体的に教えてください。
ESCAPE TOKYOは移住や上京を視野に入れている方々に向けたサービスです。情報過多な現状をキュレーションすることによって、より正確な情報を提供できます。
ESCAPE TOKYOでは、”ESCAPE from TOKYO”と”ESCAPE to TOKYO”の2つのスタイルを展開しています。
「from」は首都圏を離れて「移住」、「帰郷」したい人向けのメディアで、「to」は首都圏以外の地域を離れて「上京」したい人向けのメディアになっています。
ーなるほど。どのような内容のメディアなのですか?
移住を考えている方々は、移住先で仕事が見つかるのか、生活環境、地域の文化風習に馴染めるのか、などの課題を抱えています。
そういった方達に向けて、各地域の自治体が作成した地域のPR動画をESCAPE TOKYOに動画メディアとして掲載しています。
反対に、上京したい方達にも同じように、主要都市の自治体が作成したPR動画を発信。
PR動画の中には、地域の特産物、住宅の支援事業、その地域の中小企業が作成した求人募集動画なども含まれます。
ー動画にこだわった理由はなんでしょう?
文字や写真はインターネット上に散在しており、情報が溢れているのです。加えて、文字や写真だと中々情報を読み込めないのも1つの課題になっています。
そこで、映像と音によって情報を集約し、動画でより伝わりやすく、よりリアルな情報提供にこだわりました。
これらの動画は弊社のサービスであるCOMOMOVIEでも製作しております。
ーそうなんですね。動画作成の流れを簡単に教えてください。
動画の製作は撮影以外全てリモートで行われています。
現在COMOMOVIEには所属クリエイターが約120名程おり、企業から動画製作依頼を受けたらクリエイターに遠隔で依頼し、そして120名全員のクリエイターに対し社内コンペを実施します。
その中からクライアントのご要望にあったものを選別し、製作に取りかかります。
加えて、クリエイターに対して業務を細分化することによって適正価格が実現でき、より明確な制作費を提案できるのも特徴です。
ー会社を立ち上げた経緯について教えてください。
元々、飲食業界に特化した人材派遣コンサルティング業に携わっていました。そこでは、様々な飲食店の人材不足や、業態改善に関わってきました。その中で1番大きく感じた課題は、企業の人材不足、集客、販促だったのです。
その課題を解決するため、全世界の求職者へリーチできる、人手不足を解決する媒体を作ろうと思ったのが会社を立ち上げたきっかけです。
そして最もメッセージ性が強く、情報量の多い”動画”を使用し、地域に限定せず東京から全世界に発信していきたい!という想いからできたのがESCAPE TOKYOです。
ー今後のサービスの展開について教えてください。
新型コロナウイルスの影響で、今後どんどんリモート化が進むと思います。そこで、動画やオンラインのツールを使ってこれまで日常的にしてきた経済活動や消費行動を変容させることが今後の展望です。
加えて、今後は介護業界やブライダル業界に向けたサービス展開も考えています。現在、年配の方にとって遠い施設に見学や説明を受けに行くことは困難であったり、結婚式場の見学も時間がとてもかかり1日に見学できる数が限られてしまう課題があります。
そこでVRなどを使うことによって介護施設や結婚式場の見学をオンラインで可能にしたり、また、VR撮影+インタラクティブ編集の技術を使って、アパレル・小売り向けのVRコマースの構築なども展開していき、オンラインや在宅でも接客ができるような新しい働き方を提供していきたいと思っています。
このように私たちの最新技術やアイデアで新たな社会問題にアプローチできるサービスの展開を考えています。
ー最終的に描く世界像などはありますか?
社会課題に向き合って取り組んでいくことを、半永久的に続けていきたいです。
あらゆる課題を解決できるサービスをどんどん開発していきたいですね。
ESCAPE TOKYOが気になった方は以下のリンクまで!
取材担当阿部
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