仕事と育児。共働き世帯が当たり前になる中でそれらをいかに両立するか、頭を抱える夫婦は多いだろう。
オクシイ株式会社は、ママと家族のためのシェアオフィス「Maffice(マフィス)」の展開で、仕事と育児の両立を支える。
代表取締役の髙田麻衣子さんは、自身が親となり、企業で管理職として働いた経験をもとにサービスを立ち上げた。
どんな企業なのか。詳しく見ていこう。
オクシイ株式会社 代表取締役
髙田麻衣子
ーーMafficeとはどのようなサービスですか?
保育施設とワークスペースが併設しているシェアオフィスです。自宅よりも仕事に集中できるオフィス環境と、親と子の距離の近さを意識した保育環境を同時に提供しています。もちろん、保育施設を利用しなくても、起業家・フリーランス・リモートワークができる方がデスクを利用したり、スモールオフィスとして個室を利用することも可能です。
ーー保育施設はどう利用しますか?
まずフルタイムで利用されている人と週3日午前中のみなど、決まった時間にご利用下さっている方がいらっしゃいます。起業家やフリーランスで、出産後すぐ仕事に復帰する必要があるけれども、母乳育児を継続したい、もしくはもう少し子どもの側で寄り添いながら働きたいという方のご利用も多いです。
給食は「子どもの味覚の育て方」の講座やメディアでの連載を持つフードアナリスト・とけいじ 千絵さんに監修いただき、五味・旬を意識した「子どもの味覚を育てる給食」を提供しています。離乳食の時間になると、お子様の食事の介助をしに来てくださる方もいらっしゃって、「こんな風にすると食べてくれるのかな」など、離乳食について学ぶ機会にもなっているようです。
ーーサービスを利用するメリットを教えてください。
もともとマフィス を開設したのは、家・保育園・オフィスの3つの距離を近づけることで、子育てと仕事にゆとりをもたらすことができるのでは?と考えたからでした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、在宅ワークは広がっていますが、Wi-Fiや複合機など環境が整わなかったり、集中できる場所が得られなかったりで、業務効率が下がったという例もあるようです。Mafficeを利用すれば、親子の距離の近さを保ちながら、集中して仕事に励むことができます。
ーー競合サービスとの違いを教えてください。
Mafficeは保育施設とシェアオフィスが併設しています。他施設は子連れが叶ったとしても、保護者自身が世話をしなければいけない場合も多く、仕事が断絶される側面がありますが、Mafficeは常にスタッフがお子様を保育しますので、安心して仕事に集中することができます。また、レンタルオフィスだけの利用ができることも他サービスとの差別化ポイントです。2名から貸し切りで利用できるスモールオフィスなど、ユーザーのニーズに幅広く対応した施設を用意しています。
ーーサービスを始めた経緯を教えてください。
育児と仕事に励む毎日の中で、通勤電車に乗りながら「この時間がなければ子育てと仕事の両方にゆとりが生まれるのに」と考え、家と保育施設、職場を物理的に近づけることを思いついて立ち上げたのがこのサービスです。
第1子を産んで勤めていた会社では初の事例となった産後復帰をしたときも、第2子を育てながら仕事を続けていたときも「同じ苦労をしている人たちの力になりたい」と常に思っていました。サービスを通じて、保護者の方々には仕事も子育ても妥協しない「新しい働きかた」を実現していただきたいです。
ーーこのサービスの今後は?
今後は、私たちと価値観を共有してくださる企業様と協力しながら拠点を増やし、子育てと仕事をもっと楽に楽しめる人をもっと増やしていきたいと思っています。
一つの契約で夫婦で一緒に使えるこのサービスの特徴を活かし、パパ側にももっと活用して頂きたいです。
ーービジョンはありますか?
場所や時間にとらわれない働き方を提供し、人びとが家族とリアルに接する時間を支えます。シェアオフィスを運営する私たちの意識の根底にあるのは「子育ての環境を充実させたい」という思いです。働き方の多様化が進む中で、これからもユーザーの立場を深く考えたサービスの提供を続けていきます。
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