総務省統計局によると2019年の転職者数は、2002年以降で過去最多の351万人でした。
人生100年時代に向けたキャリア形成において、転職は一般的な選択肢の一つになりましたが、転職やキャリアについて悩む人は多くいます。
アクシス株式会社は、徹底的に個人を向いた転職エージェントサービス「すべらないキャリアエージェント」で、転職希望者の中長期的なキャリア形成から逆算した転職先を絞り込みます。
代表取締役の末永雄大さんは、株式会社リクルートキャリア・株式会社サイバーエージェントを経て起業を志しました。転職エージェント事業だけでなく、転職に役立つ独自メディアの運営も、この企業の強みです。
どんな企業なのか。詳しく見ていきましょう。
アクシス株式会社 代表取締役
末永雄大
ーーすべらないキャリアエージェントとはどんなサービスですか?
企業ではなく、120%転職者個人を向いた転職支援サービスです。
市場価値を上げるための転職支援をおこなっており、転職者にメリットがある求人しか取り扱っておりません。弊社では「自立型人材」という市場価値が高い人材になるために、10年単位の中長期的な目標に沿ったキャリアプランと求人を提示します。
ーー具体的な特徴を教えてください!
会社に依存しない「自立型人材のキャリア育成」をコンセプトにした転職エージェントを実現するにあたり、集客と求人提案方法を工夫しています。
転職エージェントサービスの集客では通常、「スカウトメール」を使用することが多いですが、弊社では「すべらない転職」という転職メディアを用いて独自集客を行っております。
スカウトメールの返信率は一般的に0.7%と非常に少なく、候補者様を集客することに非常に工数がかかってしまいます。転職メディアを自社で運営することで、弊社の考え方や提案できる求人に合った候補者様を、エージェントの工数をかけずに集客することができます。結果、エージェントが候補者様のキャリア相談や転職サポートに対して、通常より多く時間をかけ、手厚いサポートができるのです。求人提案では、利用者のキャリアにとって本当に有効な求人のみをエージェントが絞り込み、多くても10社以下しか提案しません。
転職エージェントサービスの利用者は転職することは決めていても、キャリアの方向性が定まっていないことが多いです。利用者のキャリアの方向性を考えたときに、どの会社で働くべきか絞り込むのが転職エージェントの重要な役割だと考えています。利用者の判断を重視してキャリアプランを一緒に考えるので、「転職活動を通して自分も成長できた」という声もいただきます。
ーー競合サービスが多い業界だと思いますが、どう差別化しますか?
サービスとしての強みは、大きく分けて3点あります。
1つ目は、完全に個人を向いた転職支援をしていることです。
通常、転職エージェントというビジネスモデルで会社の売上を賄うとなると、どうしても売上に直結しやすいKPIを設定し、企業ファーストの提案することが多いです。
一方、当社はメディア事業なども運営しており、会社全体で分散させて売上を担保している状態です。そのため、利益だけを考えた無理な提案ではなく、転職希望者のキャリアに本当に必要な提案ができます。2つ目は、ロジックとファクトを提示して提案の再現性を高めている点です。キャリアという非常に個別性が高い相談を受けるからこそ、根拠と具体的な事例を提示し、提案に信頼性を持たせています。
目先の転職先だけでなく、中長期的なキャリア形成を見据えた提案をするために、これは非常に重要なポイントです。
3つ目は、キャリアに関するニュースやコラムを1000本以上掲載する「すべらない転職」やYoutubeチャンネルなど、当社メディアでの連携をしている点です。対面のエージェントサービスだけでなく、転職希望者に必要な「キャリアリテラシー」を育てるサービスも提供することで、利用者への複合的なサポートを可能にしているのです。
ーー「すべらないキャリアエージェント」を始めた経緯を教えてください。
このサービスが「すべらない転職」などの転職に役立つメディアとの連携を強みにしているのは、起業までの経緯が背景にあります。学生時代にSNSを運営していたときに、「アメリカで成功したLinkedInの日本版を作りたい」と思ったことが、アクシスを立ち上げたきっかけです。当時はSNSはビジネスにならないと言われていましたが、LinkedInはビジネスに特化することで転職活動にも活用され、多くの人に利用されるようになりました。
日本でLinkedInのような、転職に役立つメディアサービスを提供しようと思い、起業を決意しました。そこで、リクルートキャリアとサイバーエージェントで勤務して、人材業界とデジタルマーケティングの知識を身につけていきました。「すべらないキャリアエージェント」を始めたのは、実際に人材業界で働く中で、実現したい世界ができてきたからです。
ーーサービスの今後の開発について教えてください。
「ヒトとITのチカラで働くすべての人を幸せにする。」が弊社が掲げるミッションです。「アナログのヒト」と「デジタルのIT」の両者の強みを活かしたサービスを100個提供することを目指します。
キャリアの悩みは個別性が高く複雑なので、単一サービスで解決するのは難しいと思っています。新規プロダクトの開発を続け、一人のユーザーに弊社サービスを複数を利用していただくような、働く個人が幸せになるプラットフォームを作れたらいいですね。
ーーどんな世界を目指しますか?
誰もが自分の軸にまっすぐに生きられる社会を作りたいです。高度経済成長期とは異なり、モノがあふれて成熟している現代社会では、明確な成功の定義が難しいと言われています。そんな時代だからこそ、個人が幸福の「軸」を設定し、自己実現を達成するのを支援していきたいです。
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