いざ荷物を預けようとすると、トランクルームやレンタル倉庫は高かったり、空きがなかったりする。コンテナは管理体制が不十分だったり、宅配型の保管サービスでは荷物が置き切れない問題も起きたりするだろう。
そんな時にモノオク株式会社が提供する「モノオク」を利用すれば、都内で一畳あたり月額6000円〜、初期費用無料というお手頃な価格でスムーズに荷物を預けることができる。
同サービスは、WEB上で「荷物の置き場所に困っている人」と「空いたスペースを貸し出したい人」のマッチングを可能にしている。
どんなサービスなのか。CEOの阿部祐一さんに話を聞いた。
モノオク株式会社 CEO
阿部祐一
ーー「モノオク」を一言で言うと?
「荷物の置き場所に困っている方」と「空いたスペースを活用したい方」をマッチングさせるサービスです。
ーーどのくらいの方がサービスを利用していますか?
現在の登録ユーザー数は1万8300人強です。ホストとゲスト両方を含めたユーザーの数となっております。
ーーサービスを利用するまでの手順を教えてください。
スペースを貸し出す方(ホスト)には、ユーザー情報の登録後、サイト上に空きスペースの写真を掲載していただきます。”どのような場所なのか”や住所などの必要事項を記入していただくと、簡単に登録できます。
荷物を預ける方(ゲスト)には、モノオクのトップページで預けたい場所を検索していただきます。登録されている空きスペースを選択し、荷物の内容や希望の利用期間を記入すると申込みが完了します。ホストから見積もりをもらって、内容が良ければお支払いをしてスペースに荷物を置く流れです。
ーー料金・契約期間・搬入方法はどのように契約するのですか?
料金はホストが決める形になります。相場は都内だと一畳あたり月額6000円程です。
契約期間は最短1ヶ月から利用可能です。荷物の搬入方法の指定は特になく、ホスト/ゲスト同士で相談して決めていただいています。運送会社を利用される方もいらっしゃいますし、ゲストご自身で運ばれる方もいらっしゃいます。最近は、配送プラットフォーム「ハコベルカーゴ」をサービス内に導入し、モノオクサイト内で配送手配もできるようになりました。
ーー荷物を預けるゲストが得られるメリットは何ですか?
既存のトランクルームより半額以下で安いことですね。トランクルームだと希望の広さが空いていなかったり、近場になかったりします。モノオクを利用すれば、無駄な費用をかけずに荷物をスムーズに、簡単な手続きで預けられます。
ーー競合するサービスとしてはやはり、トランクルームですか?
そうですね。トランクルームは管理体制がしっかりしているところが良い点だと思います。ただ、保管環境の管理があまり必要なく、家程度の環境での保管で構わないのであれば、モノオクの方が圧倒的に使いやすいと思います。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
もともと自宅で民泊を運営していて、シェアリングエコノミーに触れてきた経験がこのサービスの基盤になっています。
その時に、知人から「冷蔵庫を預かってほしい」と頼まれたことがあったのですが、なぜ私に頼んだのか理由を聞いてみたところ、「気軽に預けられる場所がない」と言っていたことがサービス立ち上げのきっかけです。
そこで空きスペースを活用してモノの置き場所をシェアすることの可能性に気づいたんです。
ーーこのサービスの今後は?
将来的には、モノオクを「隣の家のクローゼットに服をかけにいく」というところまで、人々の生活に密着したサービスになるよう普及させたいと考えています。また、モノオクを通じたスペース単位の利回りなどを、家の賃貸や売買にも付加することも考えています。
ーー最終的に目指したいビジョンは何ですか?
社会的な繋がりを誰もが持てるように、サービスを普及させていくことです。
民泊を経営していたとき、お金が少なく苦労したのですが、たくさんのホストやゲストの方に助けられました。このような経験から、シェアリングエコノミーは社会的な繋がりを生み出すと実感しています。
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