株式会社Lerettoが提供する「Canly」は、Googleマイビジネスや各SNS上の店舗のアカウントを一括管理できるサービスだ。これまで店舗ごとに行っていた作業を集約することで、全体の運用コストを大幅に削減できる。
サービスについて伺った前回の取材から2ヶ月が経過した。なんと、サービスリリースから2ヶ月で大手企業を含めて3,000店舗以上の契約を達成したそうだ。
サービスの成長や将来の展望について、代表取締役社長の辰巳衛さんに話を聞いた。
株式会社Leretto 代表取締役社長
辰巳衛
ーーCanlyを一言で言うと?
Googleマイビジネスや各SNS上の店舗アカウントを一括管理するサービスです。複数店舗を経営している企業の業務効率化を支援しています。
ーー導入効果はどれくらいありましたか?
200店舗を経営されている事業者様のケースでは、導入前は6500時間かかっていた作業を500時間まで減らすことができました。90%以上の作業時間を削減できたことになります。
ーー競合サービスとの差別化点はありますか?
主に3つあります。
1つ目は、価格が安いことです。海外の競合サービスは、連携している媒体の数を多くするために開発コストをかけているので、価格も高いです。Canlyは、主要なSNSとの連携のみにフォーカスして開発を進めているので、価格を安く設定できています。
2つ目は、こだわったUI・UXです。海外のサービスは多くの機能を備えていても、複雑なUXで日本人の好みに合っていないことが多いです。シンプルで使いやすいUI・UXにこだわったCanlyは、日本人に合ったサービスだと思います。
3つ目は、店舗ごとにサービスを内製化できることです。弊社はこれまで「MEOクラウド」というサービスで店舗業務にGoogleマップを最適化することに力を入れてきたので、Googleマイビジネスに関するノウハウには自信があります。
ーー前回の取材から2ヶ月ほど経ちました。数字的な成長はいかがですか?
リリースから2.5ヶ月経過し、有料契約は約3,000店舗を突破しました。東急百貨店様や、プロントをはじめとする飲食店チェーンを全国に展開する株式会社プロントコーポレーション様など、大型契約もいくつか達成できました。
ーー大型契約を結ぶことができた経緯を教えてください。
どちらも口コミの活用方法やDX化推進といった「正しい情報を正しく発信する」ことを重要視されており、ムダなく正しい情報発信ができるCanlyに興味を持っていただきました。東急百貨店様には、アクセラレーションプログラムでのプレゼンテーションをきっかけに実証実験にもご協力いただいています。
ーーこのサービスの今後は?
まずは連携できる媒体の数を増やしながら、口コミ解析機能を開発したいと考えています。口コミををはじめとしたビッグデータの扱いが今後重要になっていくでしょう。AIによる解析の精度を高め、人の手を介さずに経営の判断に生かせる仕組み作りを行いたいです。契約店舗数は年内に1万店舗を達成したいですね。
また、サービスを普及させていくとともに、店舗を経営されている方のITリテラシー向上も図っていきます。ITの知識がないことが要因でお金を余分に取られてしまっている店舗は数多くあります。ITリテラシーが向上すれば、相場が適正価格に落ち着き、余分なお金を払ってしまうリスクも減らせると思うんです。
ーー短期的な目標はありますか?
株式上場を目指しています。IPOすることで、契約店舗様からの信頼度向上が期待できるからです。そのためにも、年内に10,000店舗の契約を目指します。
ーー目指す世界観を教えてください。
「次世代のインフラを創る」ことがミッションです。
もともと空港に関わるビジネスをしていたこともあり、空港のように人から必要不可欠とされるものを目指したいと考えるようになりました。Canlyによって店舗の業務効率化が進むと、店舗のスタッフさんは本来の接客業に集中できるようになります。すると、対面のお客様も幸せになるといったように良い連鎖が生まれますよね。誰もが幸せになる仕組みを生み出せるCanlyは、これから店舗業務におけるインフラ的なサービスになっていくと思います。
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