紙や表計算ソフトを用いて行われるスタッフのシフト管理。コストがかかるばかりではなく、業務が属人化して会社全体で統制をとることが難しいのが現状だ。
Oplus株式会社が提供するクラウド型シフト管理サービス「oplus(オプラス)」を活用すれば、シフト作成業務にかかる工数を7~8割削減しながら、その業務を標準化することができる。初期費用・月額利用料は基本的に無料なので、導入のハードルも低い。
代表取締役の杉原和樹さんは、紙でシフト管理を行いながら煩わしさを感じた自身の経験をきっかけに、このサービスを立ち上げた。「求めるに”答える”」というビジョンの達成を目指し、サービスの開発・展開を続けている。
「oplus」とはどんなサービスなのか。詳しく見ていこう。
Oplus株式会社 代表取締役
杉原 和樹
ーー「oplus」を一言でいうと?
いつ・どこでもシフト提出・作成ができるクラウド型のシフト管理サービスです。
ーーどんな企業に向けたサービスですか?
業種業態を問わず、幅広い規模の企業様にご利用いただいています。導入社数は6000社を超えました。従業員の数が100名以下なら初期費用・月額利用料は基本的に無料で、小規模事業主様にもご利用いただきやすいサービスとなっています。
ーーどうやって利用を開始するのでしょう?
「oplus」サービスサイトで登録を完了した後、シフト管理者の方にはSMSでスタッフの方を招待していただきます。スタッフの方は招待リンクから登録を済ませれば、すぐにシフトを提出できるようになります。クラウド型のサービスなので、PCやスマホを使っていつ・どこでもシフトの提出・管理を行っていただけるでしょう。
ーーシフト確定までの流れを教えてください。
管理者の方がサービス内でシフトを編集し、確定させます。ブラウザ版とアプリ版のどちらでも通知を一斉に送信できるので、シフト提出のリマインドやシフト確定の連絡を一度に済ませることが可能です。
また、オプションとして自動シフト作成機能を導入いただければ、毎週・毎月行われるシフト作成の作業を自動化することができます。各種業務・時間帯に必要な人数を設定し、それぞれの業務を行えるスタッフを選択。あとは、「自動作成」ボタンを押していただくだけでシフトが作成されます。お客様のニーズに合わせたカスタム開発にも対応しているので、どんな業務でも精度の高いシフトを自動で組み上げることができるのです。
ーーサービスを利用するメリットを教えてください。
メリットは大きく分けて3つあります。
①これまでのシフト作成業務と比べ、7~8割の工数削減が期待できること。お客様がシフト作成業務にかけていた時間を月あたり15時間から3.5時間に削減した実績があります。
②属人化しやすいシフト管理の業務を標準化できること。これまでは担当者ごとにバラバラだったシフト管理のオペレーションを統一化することで、異動の際に生じる引き継ぎコストなどを削減できます。
③会社全体でシフト管理の統制ができること。Excelでシフト管理が行われている場合、例えばエリアマネージャーが人件費を使いすぎているかどうかは、その都度ファイルを送信してもらって判断する必要がありますよね。「oplus」を導入すれば、会社全体で管理体制をスムーズに効率化することができます。
ーー競合サービスとの違いを教えてください。
差別化点としてまず挙げられるのは、スタッフの人数が100人以下なら初期費用・月額利用料をかけずにサービスを利用できることです。多くの従業員の方を抱えている企業様も、まずは1店舗だけで運用を開始するなど気軽に導入を検討することができます。
シンプルで直感的なUIを意識して開発されていることも強みの一つです。お客様のあらゆるニーズに応えようとしてコンテンツを増やしすぎた結果、操作性が低下してしまったSaaSサービスは数多くあります。「oplus」は必要な機能を最低限に抑えてシンプルな操作性をキープしつつ、カスタム開発によるオプションを提供することで、お客様それぞれが求める機能を揃えたサービスを実現しているのです。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
ファーストリテイリングの店舗で店長として働いていたときに、スタッフのシフト希望を紙で収集することに煩わしさを感じたことがきっかけです。転職してITスタートアップに従事し、テクノロジーの仕組みや可能性を理解した後、過去に当事者として触れていた悩みを理解しながらソリューションを提供できるのではないかと考え、「oplus」の立ち上げに至りました。
ーーこのサービスの今後は?
まずはシフト管理の機能だけでもプレゼンスを発揮できるプロダクトとして開発を進めていきます。
飲食店の90%は未だに紙やエクセルでシフト管理を行っているというデータもあります。多くの人たちにとってはクラウドサービスを使用してシフト管理を行うこと自体が考えづらいことなのかもしれません。「oplus」の普及を進め、そんな非常識を常識に変えていきたいです。
将来的には「oplus」を運営しながら培ったノウハウやデータを活用して、勤怠管理や給与計算の分野でもサービスを展開していく予定です。
ーー目指す世界観を教えてください。
「求めるに”答える”」が私たちが掲げるビジョンです。
アイディアとテクノロジーを駆使して人々の悩みに一つひとつ答えを出すことで、「物事に何かをプラスする」という社名の由来も達成できたらいいですね。
「oplus」が気になった方は、以下のリンクまで。
取材させていただけるスタートアップ、募集中。詳しくはこちら。
AIアクセラレーター、募集中。メンタリングを受けた人の感想はこちらやこちら。
30分で取材
掲載無料
原稿確認OK