肩こりに腰痛、首の痛み…。年を経るごとに生じる体の不調は枚挙にいとまがないが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、外出して整体院に通うのに抵抗がある方は多いのではないだろうか。
Soshikiz株式会社が提供するサービス「カラダカウンセリングhabitas」を活用すれば、自宅に居ながらセラピストとつながり、体のケアを続けるためのカウンセリングを受けることができる。ユーザー専用のアプリケーションでセルフケアの管理・記録も容易だ。
どんなサービスなのか。CEOの長谷川慶さん、COOの船坂拓海さんに詳しくお話を伺った。
Soshikiz株式会社
長谷川慶(左) 船坂拓海(右)
ーー「カラダカウンセリングhabitas」を一言でいうと?
オンライン通話(Zoom)で体の悩みを解消するセルフケアの提案を受けられるサービスです。セラピストが問診結果をもとにストレッチやエクササイズ、生活習慣・姿勢・デスクワーク環境の改善指導を1回40分で行います。
ーーどんなセラピストが所属していますか?
訪問リハビリセンターや整体院に勤めている方に、スキマ時間で活躍できる場を提供しています。もちろん、理学療法士という国家資格の保持者のみを採用しているので、技術力・知識量はお墨付きです。現時点で採用しているのは1人ですが、今後その数は増やしていきます。
ーーターゲットとしているのはどんな方ですか?
30~60代の女性がメインターゲットです。
コロナ禍を受けた外出自粛で体に不調を生じた方や、健康意識が高くても通院する時間がないビジネスパーソンに整体院の代替手段としてご利用いただけます。
ーーどうやって利用するのですか?
「カラダカウンセリングhabitas」のLPから日時・セラピストを選んで予約できます。無料で受けられる初回の施術では、カウンセリングを通して体の状態を把握しながら、改善するのに必要な期間や回復の程度といったゴールを洗い出していきます。その後、効果的なストレッチやエクササイズをセラピストと一緒に行いましょう。
2回目以降はプランに応じて配布される回数券を使ってカウンセリングを受け、毎日のセルフケアに欠かせない知識を身につけていきます。1回40分の施術だけでは体の不調を根本から解決することは難しく、セルフケアを続けていくことが症状改善の前提となるからです。弊社が提供するLINE内のアプリケーションを活用すれば、ストレッチやエクササイズの記録・管理をしながら随時フィードバックを受けることができます。
ーー利用するメリットとは?
体の不調を根本的に解決しつつ、継続的なケアを続けるための知識を身につけられることがメリットになってきますね。”カラダカウンセリング”とは、メンタルヘルスケアの過程で行われるカウンセリングと同じように、体のケアも専門家と相談しながら続けてほしいという思いを込めた造語なんです。
ーー類似サービスとの違いを教えてください。
整体院との差別化点は、時間や場所の制約がないことです。体の不調を自力で解消できる知識が付いた段階で利用する必要がなくなる弊社サービスは、トータルで見れば費用面でも優れていると思います。
パーソナルトレーニングジムとは、国家資格を持つプロが医学的根拠をもとにアドバイスをしている点で差別化ができています。そして、パーソナルトレーニングが体作り、ダイエットの目的で通う人が多いのに対し、habitasは主に体の痛みやこりに悩んでいる人をターゲットにしています。
また、巷で話題になっているフィットネスゲームでは、肩こりや腰痛などの症状に対する評価ができないため、体の不調に合わせたメニューづくりができません。そのため、症状改善に対して高い効果を期待するのは難しいです。
ーー起業前は何をされていたのですか?
(船坂)ネットショップ作成サービスのBASE株式会社でPMをしていました。
(長谷川)株式会社メルカリで従業員のメンタルヘルスやモチベーションに関わるデータの分析を行っていました。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
(船坂)長谷川は人事データに関する情報感度が高く、私は頻繁に小売業者さんと話す機会を持っていたことから、ストレスを抱えながら働き続けている方の多さを肌身に感じていたんです。コロナ禍でその傾向がさらに顕著になってきたこともあり、サービスの立ち上げに踏み切りました。現代人のメンタルヘルスケアを改善するためにまず、フィジカルヘルスのセルフケアという切り口からサービスを提供しています。
ーーこのサービスの今後は?
今後はフィジカルヘルスだけでなく、メンタルヘルスの分野にもサービスの裾野を広げていく予定です。体と心は切っても切れない関係にあり、肩こりの原因は自律神経の乱れだったりします。カラダカウンセリングをはじめとした各機能を拡充し、メンタルヘルスとフィジカルヘルスの両側面からのアプローチで心身ともに健康になれる基盤を作っていきたいです。
ーー目指す世界観を教えてください。
私たちは「メンタルヘルス・マネジメントができる社会をつくる」というミッションを掲げています。
食べ過ぎが原因で太ってきたら、美味しいダイエット食品を探したり、ランニングに挑戦したりと自分で解決手段を選べますよね。体に関しては楽しみながらセルフマネジメントできる環境が整っているんです。しかし現状、心にはセルフマネジメントの選択肢がありません。サービスの提供を通じて、メンタルヘルス・マネジメントを人々にとって当たり前なものにしていきたいですね。
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