株式会社PayCareerが提供する「PayCareer(ペイキャリア)」は、独自の報酬制度を導入した転職・副業マッチングサービスだ。
代表取締役の野村博幸さんは、転職市場のすべてのステークホルダーを経験したことで見えた課題を解決するため、同社を立ち上げた。「輝く人と輝く企業で世界を満たす」というミッションの達成を目指している。
「PayCareer」とはどんなサービスなのか。詳しく見ていこう。
株式会社PayCreer 代表取締役
野村 博幸
ーー「PayCreer」を一言でいうと?
面談課金モデルを採用した、企業と求職者のマッチングプラットフォームです。企業と人材の”本気の出会い”を実現するために運営しています。
ーーどんな方が利用していますか?
現在は主にIT業界を中心に様々な業種・業態の企業様にご利用いただいています。規模は上場企業からスタートアップまで幅広いです。求職者は「転職」を目的として利用されている方が多いですが、「副業」「業務委託」を目的とされている方など、すべての社会人経験者にご利用いただけます。
ーーサービスを利用する流れを教えてください。
企業様がPayCareerのデータベースの中から “絶対に” 会ってみたい求職者を探し、「報酬」を設定してスカウトを送ります。求職者様がスカウトに承諾されたら企業様と求職者様が直接チャットでコミュニケーションできるようになりますので、そこで日程を調整するという一般的な手順を踏みます。面談が実施された時点で企業が求職者に報酬を支払う「面談課金モデル」を採用しているのが、PayCareerの特徴です。
ーー面談課金モデルにはどのようなメリットがありますか?
これまで業界が抱えていた沢山の課題を一気に解消することができます。従来の仕組みですと、優秀な求職者ほど沢山の企業や人材紹介会社から大量のスカウトが届くため、スカウトメールに対する求職者からの返信率が非常に低いです。そうなると、どれだけ企業が本気で求職者に会いたいと願っても、会って話せる機会を作ること自体がとても難しくなります。そこで、高確率で出会える仕組みはないかと考えた結果、日本では初となる面談課金モデルを導入することにしたのです。この仕組みによってPayCareer全体の返信率は70%を超え、従来の仕組みでは「会うはずがなかった企業と人の出会い」を実現することができるようになりました。
加えて、他企業との差別化を図るために、工夫を凝らしたスカウトメールを送る作業に多くの時間を割いている担当者様もいらっしゃると思いますが、PayCareerでは「報酬額」を入力するだけです。企業の魅力を伝えるのはスカウトメールの文面ではなく、直接会って直接話すからこそ伝わるのだと考えているからです。そのため、これまで採用担当者がスカウトに費やしていた時間をより生産性の高い仕事に使うことができるようになりました。
面談報酬制と高い返信率の実現により、企業は本当に会いたい人だけにスカウトを送ることができるようになるので、無駄な時間と手間を省くことができます。また、人材紹介会社を利用すると年収の35~40%の採用費が生じるのですが、PayCareerの仕組みを導入することによって、この高額な採用費を適性な価格に抑えることができ、削減した予算を従業員やサービス開発に投じることができるようになれば、より多くの企業を支援することができると考えています。
ーーこのサービスを立ち上げた経緯を教えてください。
私は2000年からHR業界に身を置いていました。初めは人材紹介、エグゼクティブサーチに携わり、その後人材紹介事業や、人材紹介に付随する新規事業の立ち上げなどを担う傍らで18社のITベンチャー企業に常駐し、各社の中途採用を支援してきました。そして私自身が求職者として6度の転職を重ねてきたのです。転職市場における全てのステークホルダーを経験し、それぞれの立場から感じた課題を解消するため、このサービスを立ち上げることを決断しました。
ーーこのサービスの今後は?
転職を考えている人だけではなく、すべての社会人にご利用いただけるサービスとして展開していきたいと考えています。転職を考えていない方でも、登録してスカウトメールを受け取るだけで、現時点の自分に興味を持つ会社のことを知ることができるので、リアルな「市場価値」を正確に把握することができますし、PayCareerをご利用いただくことで今後のキャリアを考える1つのヒントにもなると思うのです。
また、データベースを徹底的に分析し人材の移動を可視化することで、業界全体の人事部的役割を果たしていくこともできると考えています。高い知名度や潤沢な資金を持つ会社だけが優秀な人材を囲ってしまっている現状を変え、魅力的な社長のもとで従業員が生き生きと働き、秀逸なビジネスモデルを有しながら、好条件で働けるような魅力的な企業にこそ人が集まる時代を実現したいと考えています。
ーー目指す世界観を教えてください。
「輝く企業と輝く人で世界を満たす」というミッションを掲げています。あまり知名度は高くないけれど、素晴らしい事業を展開されている魅力的な企業は世の中にたくさんあります。一方で面接の場で自分を上手くアピールすることは苦手だけれど、優秀な人材も数多くいらっしゃると思います。PayCareerはそんな企業と人に最高の出会いの場を提供していきたいと思っています。
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