600株式会社 代表取締役
1985年、長崎市生まれ。高校卒業後、米国Carleton Collegeに進学。政治科学とコンピューター科学のダブルメジャーで卒業。2008年にIPA未踏事業に採択。同年、Webサービス売却を経験。
2010年3月にサンフランシスコで fluxflex, inc.(フラックスフレックス)を創業。
2012年帰国。
2013年5月に ウェブペイ株式会社を創業。クレジットカード決済サービス「WebPay」をリリース。
2015年2月にLINE株式会社の傘下となる。
2015年3月よりLINE Payの立ち上げに参画。
2017年5月にLINE Payが国内3000万ユーザーを突破したのを区切りとして退職。
2017年6月に 600(ろっぴゃく)株式会社を創業。無人コンビニ(自販機)の「600」を提供している。
カスタマイズ可能な、キャッシュレスで運用手間いらずのオフィス向け小型の冷蔵ショーケース型の無人コンビニ「600」について紹介します。
ーどのようなサービスか教えてください。
『「600」は一言でいうと「小型の冷蔵ショーケース型の無人コンビニ」です。 最近はオフィス内だけでなく、都内23区の高級マンションのロビーにも置かせて頂いています。 冷蔵と常温で対応できる商品をクライアントの希望に合わせてカスタマイズして陳列しています。 決済はキャッシュレスで、クレジットカードをスワイプするだけで支払いは完了します。 欲しい商品をとったら、600が自動的に検出し、クレジットカードに請求されます。陳列する商品は自社でおろしの事業者から仕入れる場合もあれば、消費財メーカーから仕入れることもあります。』
〜導入までの流れ〜
STEP1:料金プランの決定
担当営業がオフィスの状況にあったプランを提案します。
STEP2:設置場所・補充スケジュールの決定
600は、幅60cmとコンパクト。電源が確保できれば自由に置き場所を選べます。
STEP3:初回設置商品をリクエストする
設置商品はいつでも変更可能なので、まずは気軽にリクエストを挙げてみましょう!
STEP4:600お届け日当日約30分で初期設定完了
設置したその日からご利用いただけます。
ー競合について教えてください。
『中国発祥のラッキンコーヒーはベンチマークしています。 コンビニやスーパーなどもランチ時に利用されるサービスという分類では競合になります。 社内の自販機やオフィスグリコもそうですね。 しかしその中でも僕らのサービス「600」は軽食やドリンクだけでなく、お土産も揃えており、品揃えが豊富です。 』
-「600」というサービス名の由来を教えてください。
『最大600個の商品を置けるということで「600」という名前にしました。』
ーサービス誕生の経緯を聞いた。
『今の会社は2017年に創業しました。 今回が4回目の起業です。 2013年にWebPayという会社を作り、その後のLINEに買収され、LINEPAYの立ち上げに参画していました。 国内のユーザーで300万ユーザー超え、一旦そこを区切りとして辞め、無人コンビニをやるために会社を始めました。600を作りたいと思い始めたのは、初めて高層ビルで働いたときのことです。お昼休憩の時、ランチを買いに行こうとするも、エレベーターもお店もコンビニまでも人が多く待つ時間がお昼休憩の大半を占めてしまい、ゆっくりご飯を食べる時間がありませんでした。お昼休みなのに逆に疲れが溜まるという”ストレス”と、現代のトレンドでもある”時間を大切にする感覚”が、600を始めたきっかけです。』
ー「600」の今後について教えてください。
『半径50m商圏市場で10兆円を実現して行きたいです。実現できるかどうかは今の時点ではわかりませんが、これから先目指して行きたいですね。50000m商圏というのは半径50000m以内のある百貨店など。5000m商圏は半径5000m以内にあるスーパーなど。500m商圏は半径500m以内にあるコンビニなど。日本では50000m商圏・5000m商圏・500m商圏の市場がそれぞれ順に10兆円規模になっています。時代とともに徐々に短距離の商圏が注目されているため、これからは国内で50m商圏の10兆円市場を目指して行きたいです。 弊社は特に「1分あれば何でもできる」というビジョンを目指しています。 時間がたくさんあるのであれば、欲しいものを手に入れるための選択肢は色々ありますが、アマゾンなどのネットショッピングでも注文して1分で手元に届くとことは不可能であるため、「その場で欲しいものが1分以内で手に入る」ということに注目しています。』
1分で生活をもっと豊かにしていく、小型の冷蔵ショーケース型の無人コンビニ「600」のこれからに注目です。
取材担当大野
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