1995年愛知県名古屋市生まれ。中学校在学時よりHPの制作を行う。高校卒業後、数社のインターンを経験した後、ベンチャー企業に入社しSEOや広告運用などwebマーケティング全般におけるコンサルティング業務に従事。2015年、株式会社コロプラに入社。子会社のコロプラネクストの運営を中心に、国内外のシードからシリーズBステージの企業を対象に十数社の投資を実行。インキュベーションオフィスの運営など投資後のサポート業務にも従事。2017年、株式会社FOWDを創業。
ーどのようなサービスか教えてください。
『これは一言で言うと「隙間時間に閲覧・投稿できるチャット小説アプリ」です。F0層のユーザーが100話を超える小説を投稿するくらい熱量高く作品を投稿しているところが強みです。投稿された小説を書籍化したり映画化したりアーティストとコラボしたりしています。チャット小説とは言いますが、「電車男」のような、2chなどでのコメントの掛け合いがそのまま小説になったようなもので、心理描写がほとんどありません。スマホで閲覧・作成するため、短い文章で構成されており、セリフのテンポ感が重要になってきます。普通の小説だとスマホで読みにくく、また、書きにくいですが、チャット小説は短い文章で構成されていることでセリフ1つ1つの印象が大きく、現在のスマホ世代に合っていると思います。』
ー会社全体としてはどのようなビジョンを持っていますか?
『会社全体の事業のビジョンとしては、完全分業制からLTVを意識した複合的な提供スタイルを目指しています。IPを作るところからそれに派生してグッズやコミックなどへ事業を展開しています。また、他にもタレントのクリエイタープロデュースも行っています。というのも、タレントやモデルの方達を作家として作品を描いてもらっています。タレント自身の世界観をタレント自身が小説によって表現することでコアなファンがつくのです。』
ーユーザーについて教えてください。
『中高生がほとんどです。女性が8割を占めますね。』
ー競合について教えてください。
『エブリスタなどの小説や漫画投稿などといったサービスは他にもありますが、私たちがやりたいと思っているビジョンと全く同じものはないです。』
ーサービス誕生の経緯を聞いた。
『元々コンテンツのLTVを作りたいという考えがあり、ヒットするストーリーの解析にも力を入れていこう思い、解析のために自分たちでプロダクトを作りました。プロダクト内容を考える上で、原価が安く誰でも投稿できる小説投稿に注目しました。確かにスマホが普及して若者はどんどん活字離れしてると言われていますが、ツイッターの文字数制限での投稿や長文ラインからもわかるように、若者の作文能力は未だに存在しており、活字離れと言われるのはただスマホに適したものがないだけなのではないかと思い、スマホに最適な小説投稿アプリを作りました。ソーシャルゲームが若者の間ではやらなくなったのも、それらはデータ使用量が大きく、また、課金制度があるため、若者にとってはやりずらいという理由が挙げられます。そのため、若者がスマホで簡単に行える小説アプリに注目しました。』
ー「Balloon」の名前の由来とは?
『英語で「吹き出し」を「Balloon」といいます。BやPの発音が可愛いので「Balloon」にしました。』
ー「Balloon」の今後について教えてください。
『海外に向けて事業を展開し始めています。今月から韓国で使えるようになり、今後は中国・台湾・香港・アメリカと広げていくつもりです。各国の作品を通してその国のエンタメ業界と繋がっていくサイクルができたらいいなと思っています。各国でパートナーシップを築いて広く展開して行きたいですね。外国人の方にとっては若者の書いた小説を無料で見ることができるため、若者が日常で使うカジュアルな日本語にふれることができ、語学勉強としても活躍しています。』
スマホに最適化した新しい小説チャットアプリ「Balloon」のこれからに注目です。
取材担当大野
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