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インタビュー 2019.10.23

写真やイラストなどの画像編集作業に革新を起こすAIツール「cre8tiveAI」

漆原 大介

Daisuke Urushihara

代表取締役

早稲田大学卒業後、独立系のベンチャーキャピタルに入社、IT関連を中心にベンチャー投資やコンサルティングを行う。その後、DeNAにて、ゲームのディレクター・プロデューサーとして怪盗ロワイヤルや新規ゲームの立ち上げに携わる。2015年9月、株式会社ラディウス・ファイブを創業、代表取締役に就任。現在はAIサービスの事業企画等を行なっている。

写真やイラストなどの画像編集作業に革新を起こすAIツール「cre8tiveAI」


ーどのようなサービスか教えてください。

一言で言うと「クリエーターの創造性を最大化するためのプラットフォーム」です。多くのクリエーターは、誰がやっても成果にほとんど差が出ない作業、例えばトリミング等に稼働の70%近くを割かれています。そういった非クリエイティブな仕事をAIを使って数秒で終わらせることができるサービスが「cre8tiveAI」です。AIが仕事を代替してくれることで、クリエーターは自分にしかできない創造性の高い仕事に取り組むことができるようになります。

▼ Photo Refiner(高解像度化AI)▼

「Photo Refiner」は「cre8tiveAI」で提供されているAIの一つです。写真やイラストなどの画像を美しく高解像度化(超解像・アップコンバート)することができるAIです。ピクセル数(Pixel)を縦、横4倍に拡大して16倍に変換することができます。現在、世界でもっとも美しく高解像度化することができるAIになります。

ー画像をアップロードするだけで、写真やイラストが高画質に変換されるんですね。

▼彩ちゃん(顔イラスト生成AI)▼

「彩ちゃん」も「cre8tiveAI」で提供されているAIの一つです。彩ちゃんはイラストを描くことができます。最先端の深層学習(Deep Learning)技術を用いて、イラストを学習しました。独自のニューラルネットワークを構築することによって、組み合わせではないオリジナルの顔アイコンを生み出します。

ーユーザーについて教えてください。

広告代理店、印刷会社、メーカー、ゲーム、ECサイトなど、様々な業界の方にご利用いただいています。変わった利用事例だと、政治家の事務所などでポスター用に高解像度化している事例などもありました。また、法人だけでなく、個人の方にも多数利用いただいている状況です。古いスマホで撮った写真を鮮明にするために利用したり、結婚式用に画像を高解像度化したりなどがあります。。

ー競合について教えてください。

勝手にAdobeさんを意識しています。Adobeさんはクリエーターが作業するためのツールを提供していますが、我々はクリエーターがAIに依頼するだけで非クリエイティブな作業が完了するツールを提供します。棲み分けをしつつ、よりクリエイティブな社会を実現するという意味で共存していけたらなと思っています。

「cre8tiveAI」誕生の経緯とは?

ー会社設立の経緯はなんですか?

独立する前は、VCでコンサルティングをしたり、DeNAでゲーム開発、エン・ジャパンで新規事業の開発をするなど一貫して事業の立ち上げに関わってきました。2015年9月にATSと呼ばれる採用管理システムを作ろうと独立しましたが、収益を得るためにずっとゲームの開発を行なってきました。AI事業にシフトしたのは、取締役に入ってくれた菅原の加入がきっかけです。

ーサービス開発のきっかけは何ですか?

AIでアニメを生成しようと考えたのがきっかけです。日本のアニメ・ゲームコンテンツは素晴らしいのですが、制作会社は労働集約的な作業に悲鳴を上げている状況です。そういった状況を打破できるようなAIの研究・開発を進めていこうと考えました。アニメの生成ができるようなAIの手法を検討していたのですが、我々のバックグラウンドがゲームよりということもあり、アニメが作れるならイラストの生成から進めた方が良いのではないかという話になって、彩ちゃんの開発を開始しました。

ーそれから今の複数のサービスが出来上がったのですか?

彩ちゃんの開発を進める中で様々なAIの研究を行なっていました。その中の一つが高解像度化AIだったのですが、それをとある印刷会社の社長に話をしたら、高解像度化は印刷業界でめちゃくちゃニーズがあるという話になって、サービス化に向けての検討を始めました。高解像度化以外にも様々なAIの研究を行なっていたので、それらをまとめて提供するプラットフォームがあれば、アニメや印刷の業界だけでなくて、世界中のクリエーターの非クリエイティブな作業を無くすことができるのではないかと考えて、一元的に利用できるプラットフォームとしてサービス化することにしました。

ーニーズに応える、待望のサービスなんですね。

「cre8tiveAI」の今後の展望とは?

ー今後のサービスの展望について教えてください。

日本発で、世界で勝てるSaaSを提供したいです。既に21言語に対応して、100カ国以上の決済に対応している状況で、世界でcre8tiveAIを利用してもらうための準備はできている状況です。

ーそこから先の将来像はありますか?

Adobeさんと肩を並べられるようなクリエイティブカンパニーになりたいです。我々はAIという強みがあるので、いままで人間しか行えないと考えられていた生成領域に特に力を入れていきたいです。人の仕事がなくなってしまうのではないかという議論がありますが、誰がやっても同じ成果にしかならないような作業はなくなって良いと思っています。そこで生み出された時間が、最終的にはクリエーターの創造性の最大化につながると考えています。

写真やイラストなどの画像編集作業に革新を起こすAIツール「cre8tiveAI」の今後に注目です!

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編集後記

取材担当大野

単純作業を減らしてよりクリエーターさんの能力を活かすことができると、素敵な作品がさらに増えそうですね!これからも応援しています!

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