田本 芳文
Chief Executive Officer & Co-Founder
大学・大学院で理論物理学を研究。
新卒でWebエンジニアとしてベンチャー企業に入社。その後独学でデータサイエンスと機械学習を学び、AI系ベンチャーに転職。機械学習エンジニア/データサイエンティストとしてRDと機械学習アルゴリズムの開発に従事。2018年5月からMatrixFlowの開発を始める。
ーどのようなサービスか教えてください。
一言で言うと「ドラッグ&ドロップだけでAIが構築できるプラットフォーム」です。ドラッグ&ドロップだけで前処理も含めた機械学習・深層学習ができます。学習データや学習済みモデルの管理機能、データが結果へ与えた影響度合いを可視化できる要因分析機能も搭載しています。
▼必要なのはブラウザのみ
クラウドで提供している為、面倒な機械学習の環境構築は一切ありません。MatrixFlowの導入に必要なのはブラウザのみです。導入時の時間的コスト、経済的コストを軽減します。
ーサービスを利用する顧客について教えてください。
プログラミングに精通していない社会人向けです。製造業やIT業など、本気でAIを活用したい業種に主に利用していただいています。
ー競合について教えてください。
「MAGELLAN BLOCKS」のようにデータ処理・分析のプラットフォームは他にもあります。しかし、我々のサービスはもともとある仕組み化されているものではなく、プログラミング不要でAIを構築できる、より自由化されたサービスです。カスタマイズ性をもち、ユーザーの求めるプログラムを幅広く提供する事ができます。
ーサービスを始めたきっかけを教えてください。
オープンソースで趣味として今のプロダクトを作っていたら、思った以上に周りの方の反響がよく、これを元に起業しようかなと思いました。しかし私自身はエンジニアでファイナンス等はわからないので、優秀な人材と一緒にできたらいいなと思っていました。そうしたらちょうど、大学時代に知り合った加藤と意気投合し、二人で始めることに。もともと起業しようとは思っていませんでしたが、趣味のプロダクトがとてもおもしろかったのと、一緒に働きたいと思える人にも出会えたので、起業の決断をしました。
ー縁とタイミングは本当に重要ですね。人生何が起こるかわかりませんね。
ー今後のサービスの展望について教えてください。
人事領域にもいきたいなと思っています。退職リスク予測をはじめ、人事領域の指標を予測する際に利用できるものです。従来人事部の担当者が分析していた業務が、今後自動化されることにより、業務負荷の低減が期待されます。また、隠れた指標が顕在化することにより、より効果的な退職抑止施策の立案に貢献することが期待できます。どこの会社にも人事というのは存在するのでニーズは大きいかなと。人の持つデータはとても膨大ですよね。
ーその先の展望はありますか?
その先としては、エンジニアが自分で作ったアルゴリズムをブロックにして共有できるマーケットプレイスを作っていきたいです。AIのApp Storeみたいな。現時点では我々が用意した元々のアルゴリズムしか使用できないですが、今後はエンジニアの作ったものをシェアできる場ができるといいなと思っています。
ープログラミング不要の AI構築プラットフォーム「MatrixFlow」の今後に注目ですね。
編集後記
取材担当大野
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