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インタビュー 2020.03.26

在宅ワークを通じて、ひきこもりと社会を繋ぐきっかけを作る!株式会社Meta Anchor「COMOLY」」

現代の日本においてひきこもりは社会問題として深刻化している。政府の調査によると、約115万人もの人がひきこもりであると言われている。

そんな中、ひきこもりの人たちのプラットフォームになるようなサービスが登場した。株式会社Meta AnchorのCOMOLYだ。

COMOLYでは、ひきこもりと社会とのつながりを目指して、在宅でできる仕事や当事者同士で繋がるコミュニティを提供している。

今日はCOMOLYを詳しくみていこう。

プロフィール

山田邦生

名古屋工業大学大学院卒、MS-Japanで営業やキャリアカンセラーを経験後、独立。2016年7月に株式会社Meta Anchor設立し、代表取締役に就任。法人向けの適性検査「INOBER」や100万人以上が受検した「適職診断NAVI」を主軸として事業を展開。2020年1月にひきこもりと社会をつなぐプラットフォーム「COMOLY」をリリース。自らコーディングしながら、プロダクト開発にも携わっている。

ひきこもりの方々が安心して登録でき、働く繋がるが特徴

— COMOLYについて教えてください

一言でいえば、ひきこもりの方々のためのプラットフォームです。COMOLYでは主に「在宅ワーク」「トレーニング」「コミュニティ」を提供しています。

— 登録者はどのように仕事を得ることができるのですか?

登録者は、簡単なプロフィールを入力後、「個人情報の登録」、「得意なことを登録」してもらいます。その後、ZOOMやSkypeを活用してオンライン通話もしくは、COMOLY内でのチャットを利用し、カウンセリングを実施しています。カウンセリングをすることにより、ひきこもり状態であることの確認や、スキルや得意なこと、希望する業務をヒアリングします。その後本人の適性に合わせて業務を提供するようにしています。業務自体は、弊社が自ら企業へ営業し、委託されたものです。

基本的にはアウトソーシングですので、弊社が責任を持って企業への納品まで携わっています。

在宅ワークの内容は文字起こしやデータ入力などの事務業務から、パンフレットの制作、Webサイトの制作などのデザイン業務まで幅広く扱っています。

ひきこもりの方々は、内向的で繊細という面があり、きめ細かい仕事が得意な人も多く、事務業務に強みがあります。また、感受性が豊かで芸術性に優れている方も多く、デザインの業務にも強みが発揮していただいております。

— COMOLYはコミュニティーとしてどのように機能していますか

現在、COMOLY内で登録者がイラストや好きなものなどを投稿したり、他の登録者の投稿を閲覧できる機能があります。他にも趣味や住む地域、年齢などの属性でグループを作り登録者同士が交流ができる機能の提供を検討しています。もう一つが登録者が参加できるzoomを使ったオンライン当事者会及びオフラインの当事者会の開催も予定しています。

— 強みはなんですか

COMOLYは私も含めてメンバー4人で運営していますが、元ひきこもりだったメンバーもおり、必要とされる機能や価値を、彼らの原体験を通じて提供していることです。

また、KHJ全国ひきこもり家族連合会や一般社団法人OSDなど民間でひきこもりを支援する団体と繋がっており、各種情報の共有や、イベントの共同開催をしております。ひきこもりの方に在宅ワークを提供するだけではなく、必要に応じて、上記民間支援団体の紹介や様々な情報を提供しています。

友人がひきこもりに!自身の経験から得た問題解決への使命感

— この会社を立ち上げた経緯を教えてください

きっかけは小中の同級生だった友人が元ひきこもりだったことです。彼は大学を卒業後、約6年間ひきこもりでした。2018年に7年ぶりくらいに連絡が取れ、定期的に地元の静岡に戻る際に会ってました。私は、何とか彼に目標を持ってもらいたいと考えて、プログラミングを勧めました。その後連絡が途切れたりしながらも、徐々に目線が外に向き始め2019年8月に上京。わずか5ヶ月でRubyをマスターし、今は弊社のエンジニアとして活躍しています。

彼は、ひきこもり状態から脱することができましたが、国内には、100万人以上もひきこもり状態の人が存在していることが後に分かりました。その状況を受けて、自分たちで何かできないか?と考え、色々アイデアを練っていました。

ちょうどその時に、ひきこもり当事者や支援者が集まるイベントに色々参加し、ヒアリングしてみると、ひきこもっていても仕事がしたいというニーズが高いのが分かりました。早速、2人でコードを書き始め、2020年1月にCOMOLYが誕生しました。

— 引きこもりの友人との経験は、どのようにCOMOLYに生かされていますか?

小さな成功体験を積むことの重要性と社会(人)との繋がりをどう作るのかがCOMOLYで最も重要視しているところです。

まずは、内職でも文字起こしでも何でも良いので、達成感と成功体験を得ることです。プログラミングも同じですが、時間を忘れて何かに没頭することは、メンタル面の安定にも繋がります。それが誰かの役に立っていると感じられれば、結果的に自己肯定感も高まります。

また、社会との繋がりに関しては、家族以外の誰かと何かしら繋がることが重要で、これは、同じ状況であるひきこもり当事者同士でも良いですし、支援者と繋がることでも良いと思ってます。結果的に自分の居場所にもなります。

自分からではなかなかきっかけが掴めないけど、外部からきっかけを提供することで、気がついたら外に出れたということがあります。

COMOLYでは業務に対して、報酬もお支払いしていますがお金以上の価値を提供することに重きを置いています。

ひきこもりの人たちの潜在能力を生かしたサービス展開を目指して

— COMOLYの新たな企画案はありますか?

ひきこもりの人たちだからこそ持っているスキルや感性を生かした業務の紹介を企画しています。

特に男性のひきこもりの方は、ゲーム好きが多くいます。最近流行っている「荒野行動」や「スプラトゥーン」などは実は、高い空間認識能力が必要なんですね。その高い空間認識能力を生かして遠隔でのロボット操作や過疎地での自動運転のアシストなどに彼らの能力が発揮できるのではないかと考えています。

また、先ほども言いましたが、芸術的なスキルや感性を持った人たちが多く、COMOLY内でプロデュースしていきます。現在は、パンフレット作成やイラスト作成などを請け負うことがメインですが、Vtuberやアニメ、漫画などCOMOLY発祥のコンテンツをいくつも世の中に出していきたいと思っています。

将来的には、COMOLYをきっかけに自分の作ったものをCOMOLY MALLのような形で販販売でき、海外にも販路を拡大していきたいと思ってます

— ミッションはありますか

私はひきこもりが悪いことだと全く思っていません。今の世の中、学校や社会でつまづいた時に、自分の身を守るためにひきこもることは、誰しも起こりうることです。ただし、社会と繋がっていないことは問題だと思っています。

人は一人では生きていけないですし、人間関係から逃れることはできません。今後テクノロジーが発展するにつれて、お金の価値は相対的に下がっていきます。その時に、人との繋がりや、自分の居場所が重要で、孤立を防ぎ、人との繋がりを感じられる社会を作っていきたいと思っております。

COMOLYが気になった方はサイトをチェックしてほしい。

サイトへ

編集後記

取材担当廣瀬

ひきこもりの人が全国にこんなにいるとは思っていませんでした!COMOLYで今よりたくさんの人たちが活躍できる社会になるといいですね。

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