働き方が多様化している現代、契約社員やアルバイトなどの非正規雇用者が増えている。非正規雇用者は正社員に比べると離職率が高い。そのため、企業は膨大な非正規雇用者の情報を抱えていることもある。
しかし、非正規雇用者の入社手続きは履歴書をはじめとする契約書など、紙媒体で行われることがほとんどだ。そのため、管理がうまくできず、紛失や漏れが問題視されている。
そこで、契約書のテンプレートの作成から契約完了のサインまですべてオンライン上でできるサービスがある。ワークスタイルテック株式会社のWelcomeHRだ。
WelcomeHRは、非正規雇用者に特化した入社手続きサービスなので、スマートフォンひとつでシンプルに手続きを完了できる。
今日はWelcomeHRについて詳しく見ていこう。
ドレ・グスタボ(ドリー)
— WelcomeHRについて教えてください
非正規雇用者の入社手続きに特化した個人情報収集と契約を効率化できる、クラウド労務サービスです。
このサービスの特徴はシンプルさです。
ターゲットを入れ替わりの多い非正規雇用者に絞ることで、労務が一番苦労していた個人情報の取得作業の時間を劇的に削減することが実現できました。
特に、飲食業界等のアルバイト管理にご利用いただいています。
— どのように利用するのですか?
まず、お問い合わせいただいた後、企業のニーズに合わせたサービスを提供できるように面談を行います。この面談では社員の稼働人数や入社手続きに関する悩み、どう改善したいかをヒアリングして、最適なフローを考えるのことが目的です。
その後、自社で利用されている入社キットの書類を拝見し、設定を行います。
使い慣れている契約書や誓約書を電子化しているので、従来よりも短時間で。業務効率アップを実現しました。
また、契約書を作成するときに捺印が必要ですが、WelcomeHRではデジタルサインを活用しています。印刷する必要がなく、すべての作業をオンライン上で完了させることができるのです。
— 強みはなんですか
クラウド上でのデータ管理なので、書類の誤りや漏れが少ない点です。非正規雇用者の個人情報管理は紙媒体での管理がほとんど。非正規雇用者は入れ替わりが激しいので、契約書やその他の手続きに必要な同意書は膨大な量になってしまいます。
WelcomeHRではすべての情報をオンライン上で管理しているため、ボリュームを減らし、書類を効率的に管理することが可能です。そのため、書類の紛失などを防ぐことができます。
また、クラウド上に履歴書をアップロードすることが可能なので、スマホがあれば写メで提出できます。
クラウド上の管理によって、企業にも働き手にとっても効率的な労務作業を実現しました。
—- 他に強みはありますか?
すべての作業をスマートフォン上で完結できる点です。
従来の入社手続きではパソコンを使った書類作成や管理作業が多いですよね。しかし、自分のPCを持っていない人や、wifi設備の整った環境を見つけるのが難しい人もいます。
そこで、WelcomeHRではスマートフォンから作成を可能にしました。非正規雇用者の中には個人のPCを持っていない人も多いですが、スマートフォンであればほとんどの人が持っているので手軽に入社手続きを行うことができます。また、スマートフォンを持っていればどこでも作業ができ、通勤時間などの隙間時間の活用を実現しました。
— モティファイ株式会社(現ワークスタイルテック株式会社)を立ち上げた経緯を教えてください
もともと、モティファイ株式会社という名前はmotivation findが元になっています。名前の通り、社員のモティベーションコントロールできるサービスを展開。ターゲットは新入社員で、ゴール設定の見直しや定期的なアンケートの実施などを元にコンサルティングがメインのサービスです。
こちらのコンサルティングサービスが気になった方はぜひサイトを見てみてくださいね。
コンサルティング業務と並行して行っていたのがWelcomeHRです。始めは、面倒な労務管理をなくしたいと思い、スタートアップ企業を中心に展開していました。
— なぜ非正規雇用者の労務管理に特化したのですか?
きっかけは工場系の顧客に会ったことです。工場系の企業には、派遣の雇用者が多く、離職率が高いという傾向があります。雇用者が不足するたびに、膨大な量の履歴書を元に過去の労働者に電話で交渉するという状況を目の当たりにしました。そこで、非正規雇用者に特化した労務管理サービスの必要性を強く感じました。
正社員を対象とした顧客管理サービスはありましたが、非正規雇用者に対して活用するにはいらない機能が多かったり、複雑過ぎる設計サービスだったりすることがあります。そこで、WelcomeHRは契約社員などの非正規雇用者の多い企業でも、使いこなせるようなシンプルなサービスとして展開し始めました。
— 目指している世界観はありますか?
デジタル化することで日本にもっと働きやすい環境を増やしたいです。
特に非正規雇用者に関連する業務はまだまだアナログな方法で行っているところが多く、非効率でコストも高くなっています。
デジタル化することで、本当に必要なところにだけお金を使い、その分をお給料に回してアルバイトの人たちの生活を助けたいと思っています。
— これから企画している事業などはありますか?
将来的には、海外にも展開していきたいと思っています。
特に、最近グローバル化したいスタートアップ企業が増えているのですが、文化や各国の関係性など、日本と違うことが多く、踏み出せない企業も多いです。
そこで、ワークスタイルテック株式会社ではビジネス思考の外国人のインターンを多く採用しています。海外展開のためのプロセスをマニュアル化し、グローバル向きの労務管理のテンプレートの作成などを進めています。
WelcomeHRが気になった人はサイトをチェックしてみて欲しい。
取材担当廣瀬
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