近年、IT業界の飛躍的な発展に伴って、多くの企業でエンジニア不足が深刻化している。そのため、フリーランスのエンジニアへの需要は高い。
また、働き方改革の影響で多様な働き方を受け入れる社会の流れから、以前より多くの人がフリーランスとして働くようになった。
しかし、フリーランスは働き方が自由な分、個人で処理しなければならないことも多い。会社員と比べて、仕事の保証や教育の機会を十分に得ることができず、長期的なキャリアアップが難しい。
そこで、フリーランスでも企業のニーズに合わせた成長をし続けるためのサービスがある。Code Climber(コードクライマー)だ。
Code Climber はフリーランスのエンジニアと企業のマッチングをサポートするサービスだ。契約後もエンジニアと企業の双方から定期的にフィードバックを提出してもらうことで、企業のニーズとエンジニアに必要なスキルを明確化できる。
今日はCode Climber を詳しく見ていこう。
株式会社Value market 代表取締役 内田裕希
大学卒業後、新卒で楽天株式会社に入社。約10年の在籍期間中、地方拠点を中心に全国12支社で楽天市場の新規出店営業に従事。支社立ち上げや低業績エリアの立て直しを経験し、3度にわたって担当チームの年間業績を全国1位に伸ばす等、数々の表彰を受ける。その後、人材系ベンチャー企業に事業責任者として参画。1年間で業績をV字回復させ、事業売却に貢献。2018年12月より、自社でフリーランスエンジニアに特化した支援事業を行う。
— Code Climberについて教えてください
フリーランスのエンジニアに特化したお仕事紹介サービスです。
エンジニアの利用層は28~39歳の層が最も厚く、実務経験5年以上の方が中心になっています。また、基本的には副業層ではなく週3~5日で即戦力として参画できるエンジニアの方が主なターゲットです。
— エンジニアはどのようにCode Climberを利用することができますか?
まず、エンジニアの持っているスキルや希望の稼働条件を登録していただいて、Code Climberのコンサルタントと面談をします。面談では、ご本人の人柄だけでなく志向性、スキルシートの行間に埋もれた開発技術力、ビジネススキルについて、ヒアリングを通して具体的に確認していきます。
その後、エンジニア1人1人の推薦文章を添えて企業に紹介し、エンジニアと企業の間で面談の機会を作ります。そこで、企業のニーズとエンジニアのスキルや働き方の要望がマッチすれば、契約成立となります。
Code Climberでは、契約後も企業・エンジニアの双方に評価のフィードバックを行っており、稼働後のフォローアップやミスマッチ解消といった「定着化支援」まで対応しているのがサービスの特徴です。
— 「評価のフィードバック」について具体的に聞かせてください
3ヶ月ごとに契約の更新確認を行うのですが、そのタイミングで企業・エンジニアの双方から相互評価をしてもらっています。そしてこの評価情報を元に、双方にとってより良い契約になるよう私たちが両面型のコンサルティングを行っています。
即戦力が期待されるフリーランスには、短期間で信頼関係を築きながらスピーディに成果を出すことが求められるため、本質的にはマッチ度合いが高いにもかかわらず、小さな認識のズレが不信を生み、契約のミスマッチへと発展してしまう事例も増加しています。
そこで第三者の客観的な立場で円滑に契約関係が進められるようサポートすることで、ボタンの掛け違いによる不幸なミスマッチを防ぎ、お金と時間の損失を最小化したいと考えています。
※ミスマッチ1件あたりのコスト例=3ヶ月分の時間+300万円前後の金額
当然サポートに力を入れると弊社の対応コストは増えてしまうのですが、企業とエンジニアの採用効率を高めることで、企業の成長スピードが加速し、日本の未来を明るくすることができると信じてサービスを提供しています。
— 他に強みはありますか?
シンプルに「価格優位性」が挙げられます。私たちは手数料率を完全に公開しているのですが、業界平均20~30%に対して、初回15%に設定、更新ごとに5%まで下がるようにサービスを設計しています。そして、下がった分の手数料は企業・エンジニアに還元されるため、企業の委託費用は下がり続け、エンジニア報酬は上がり続けることになります。一般的に手数料は非公開で固定の為、私たちのサービスを利用するとエージェントに支払う手数料を1人あたり年間60万~100万円程度削減することができます。
エージェント手数料が下がる分、企業は優秀なエンジニア獲得のためにスキルに見合った十分な報酬を提示することができるようになります。また、同時にエンジニアも自分の市場価値を正確に把握することができるため、双方が納得して契約できる仕組みを実現しました。
企業にとっては、エンジニア採用は事業の競争優位性そのものです。
素晴らしい志を持った企業と即戦力エンジニアの出会いを、これからも沢山作っていきたいと思っています。
— この会社を立ち上げた経緯を教えてください
もともと、楽天を辞めてから独立までの間に2年弱人材系のベンチャー企業で働いていました。
その時に、フリーランスの長期的なキャリアアップが難しい現状を肌で感じ、本気で解決したいと思ったことがきっかけです。
近年フリーランス市場は拡大する一方ですが、まだ十分な支援体制が確立されているとは言えず、キャリア形成に課題を感じる人も年々増加しています。
特にエンジニアの世界は技術進化のスピードも早く、年齢によって求められるスキルも変化するため、常に成長し続けなければ生き残れない厳しい市場環境にあります。
フリーランスとして仕事を探しながら実務でパフォーマンスを発揮する。そして、最新トレンドをキャッチしながらキャリアの棚卸しも行い自らの市場価値を高めていく必要があり、1人で全てをカバーすることはとても難しくなっています。
このような環境で1年、2年と働いていると、中には市場のニーズに徐々に応えることができなくなり、年齢を重ねるごとに仕事が見つけ難くなってしまうことも起こってきます。
今後人口が減り続ける日本において、短期的な自由と引き換えにキャリアを喪失してしまう人を1人でも減らしたい。フリーランスという生き方を選択した人が一生自分らしく働き続けることができる、そんな場をつくりたいと思い、会社を立ち上げました。
— 将来のビジョンについて教えてください
”「人の成長」が企業の成長を押し上げ、溢れ出た価値が社会全体に循環する、その原動力をつくる”
私たちは10年後このような社会に生きていたいと考えていて、沢山の人と企業の夢が叶う瞬間にCode Climberとして立ち会いたいと思っています。
現在はエンジニアに特化したサービスを展開していますが、将来的にはより大きな規模で複数の事業を展開していく予定です。
Code Climber が気になった人はぜひお気軽にお声がけください^^
取材担当廣瀬
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