テレアポや飛び込み営業などは、営業の定番といわれるが非効率だ。営業をされる側は、導入するつもりのないサービスを押し売りされ、「迷惑」「無駄」と感じることが多い。また、営業をする側も何件も営業をかけても取れる契約は数件にとどまる。
そこで、事業に共感した人がぴったりの人を企業とつなげられるアポイント支援サービスがある。Saleshubだ。
Saleshubでは、サイト上に掲載されている企業や事業に共感した人が、知り合いの顧客候補を紹介してアポイントをとれるサービスだ。
実はこのサービス、開始まもない2年前にもStartup timesで取材をさせていただいている。その時はサービス開始時から1ヶ月半で270社が登録していた。2年経った今、Saleshubはどのように進化したのか。詳しく見ていこう。
江田 学
— Saleshubについて教えてください
一言で言えば、応援したい企業へ顧客候補を紹介するアポイント支援プラットフォームです。
Saleshubでは企業を応援する人たちのことをサポーターと呼んでいます。そのサポーターが、企業と顧客候補となりうる知り合いとのアポイントをセッティングすると企業から協力金が得られる仕組みです。
サポーターの方は20代後半から30代前半の現役ビジネスマンが多いです。会社で働きながら、副業としてSaleshubを利用していただけるよう、協力金は最低でも1万円以上と定めています。
— サポーターはどのように使うのですか?
サポーターはSaleshubのサイト上から、アポイント支援依頼の情報を閲覧できます。企業が求める顧客候補に心当たりがあった場合は、ボタンひとつで担当者と話をする機会のセッティングが可能です。
その後実際に担当者から話を聞いて、心から企業の理念や事業の内容に共感した場合、依頼に見合う知り合いとのアポイントを入れます。
サポーターの知り合いと企業のアポイントが成立した時点で、サポーターは協力金を得ることができます。
また、アポイントをきっかけに契約が成立した場合も追加で協力金が支払われます。
— 企業はどのように使うのですか?
基本的に企業は事業内容をサイト上の専用フォームに入力するだけで登録完了となります。
また、企業側から特定のサポーターに対してアプローチすることも可能です。
業種は6割ほどがIT系で、その他さまざまな業種の方に登録していただいています。おかげさまで、現在サポーターは約17000人、企業は約2100社となりました。
— サービス開始当初からの機能的な成長はなんですか?
企業側からもサポーターにアプローチできるようになった点です。サービス開始当初は、企業は事業内容をSaleshub上に掲載し、共感を持ってくれるサポーターが現れるのを待つことしかできませんでした。
そこで、現在のサービスでは、サポーターのつながり情報や紹介実績を企業が見ることができるようにしました。つながり情報は業種によって分類されて管理されているため、企業は特定の業種に対して知り合いの多いサポーターを検索することもできます。
企業が会いたい顧客候補がどのサポーターをとつながっているのか簡単に把握することができ、特定のサポーターに直接コンタクトを取ることが可能です。
— 将来のビジョンについて教えてください
Saleshubを事業の流通網としてさらに広め、将来的には既存のリード獲得やマーケティングが必要なく、紹介だけで営業が完結する世界を目指しています。
このサービスの根幹である、「テレアポや飛び込み営業をなくしたい」という思いは変わりません。Saleshubはだんだんと広まっていますが、大手企業でさえ、まだテレアポや飛び込み営業を行っているのが現状です。
営業される側にもする側にも非効率な営業方法を変えていきたい、これからもこの気持ちを忘れずにこのサービスを展開していきたいと思います。
— 今後の展開について聞かせてください
特に、今注目しているのは、地方での展開です。
ある企業が北海道のサポーターとつながることができ、そこから都内の企業が北海道に進出することができたケースがありました。しかも、北海道のサポーターがビデオミーティングにて都内の企業と、北海道の企業をつないでくれたため、交通費の削減にもつながったそうです。
地方では、紹介ではないと入れない地域独特のコミュニティーが多く、地域に根付いた人脈がないと広がっていかないのが難点と言われています。Saleshubなら、その土地に住んでいる人が、その土地の企業を紹介することが可能なので、コミュニティーの中に入る手間を省くことができます。
将来的には、地方創生にも貢献できるようなサービス展開を目指しています。
Saleshubが気になった人はサイトを見て欲しい。
編集後記
取材担当廣瀬
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