株式会社TOMOSHIBI 代表取締役CEO
田中 駆
1992年、神奈川県横浜市生まれ。横浜市立大学 起業戦略コース卒。新卒で株式会社ベネフィットワンに入社し、営業・経営企画・事業企画・DX推進担当を歴任。その後独立し株式会社TOMOSHIBIを設立。
株式会社CAMPFIRE(本社:東京都渋谷区 / 代表取締役CEO:家入 一真 / 以下、当社)は、株式会社TOMOSHIBI(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:田中 駆 )運営のプロジェクトメンバーを募る仲間集めプラットフォーム「tomoshibi(トモシビ)」を2019年4月に事業譲受いたしました。
(引用元:https://campfire.co.jp/press/2019/04/23/business-partnership-tomoshibi/ )
上記のプレスリリースが発表されて早半月。実はStartup Timesではこの株式会社TOMOSHIBIを以前から取材していた。
今回は、そんなイグジットを経験した株式会社TOMOSHIBI 代表取締役CEOの田中駆氏に、事業譲渡した道のりや意図、今後のCAMPFIRE内での動き・イグジットを目指す起業家へのメッセージを聞いてきた。
以前の取材記事はコチラ
株式会社TOMOSHIBIについて、少し説明を加えておきたい。
株式会社TOMOSHIBIが作るサービス「tomoshibi」は、一言でいうと「プロジェクトチーミングプラットフォーム」だ。
イメージとしてはヒト版クラウドファンディング。従来の資金を集めるクラウドファンディングの代わりに、仲間を集められるWEBプラットフォーム。
ユーザーは登録していなくても、掲載している案件を確認でき、簡単な登録をすることで、興味があるというアクションをすることや、プロジェクトへの参画が可能となる。
創業は2018年5月。二期目を控えた今年1月から、エンジェルやVC、CVCへ出資相談を重ね、シード調達の準備を進めていた。
その中で3月半ばに株式会社CAMPFIREの代表取締役CEO家入一真氏と創業時以来の面談を行い、より深く連携していくことを目指し、4月に事業譲渡に至ったという。
株式会社CAMPFIREとの出会いについて聞いた。
CAMPFIREさんとは、以前からイベントを通してお付き合いがありました。そこで、シード調達のことを話していったら、一緒にやらないかというご提案を頂き、僕自身もその方が理想的な世界を作れると思ったんです。
tomoshibiはサービスとして、クラウドファンディングサービスを提供しているプレイヤーと組む構想は創業当初からありました。仲間集めと資金集めは両輪なので、よりユーザーの挑戦ニーズに合った包括的なサービスを提供できると思っていたんです。
本当は2年後ぐらいの予定だったんですけどね。思ったより早くなりました。tomoshibiが大切にしている想いや、作りたい世界観を幸いにもご理解頂けていました。
CAMPFIREに事業譲渡した後のtomoshibiの動きについて聞いた。
資金調達をする想定で考えていた正式版の開発や事業計画を非常に尊重してくれているので、CAMPFIREに入ったからと言って、大きく動きが変わることはありません。
CAMPFIRE社が既に提供しているサービス群との連携を様々な面で加えていくことで、より進化したtomoshibiを作っていけると思っています。
様々な挑戦のインフラを持つCAMPFIREの中で、tomoshibiは「仲間集め」のポジションを担います。挑戦してみたいことに、仲間を集めてチャレンジできるように後押ししていくことがtomoshibiの役目です。
現在はスタートアップやソーシャルグッド、イベントに趣味など、幅広いカテゴリーの仲間集めに対応できるようにしていますが、これからは特に、ソーシャルグッド・スタートアップの成功事例を増やしていきたいですね。
何かを始めたい、何かに挑戦したいという想いを持った全ての挑戦者に、アイデア・資金・仲間・環境等のあらゆる必要なものが集まる、そんな「挑戦のプラットフォーム」を作っていきたいと思っています。
6月には現在提供中のβ版の大幅なリニューアル、そして夏には正式版のリリースも予定しています。ここからはすごいスピードで進化していきますよ。
これから起業しようとしている人に向けてのメッセージを聞いた。
これから挑戦する起業家の方に意識してほしいのは、「最初は人の言うことを聞かなくていい」ということですね。もちろん、僕も聞くべきアドバイスは聞いていましたよ(笑)
自分より経験のある人や、親切心からアドバイスを下さる方はたくさんいらっしゃると思います。
特に資金調達の場面で、スタートアップの起業家は弱い立場で、しかも、お金も経験もないから投資家の言うことが全て、正しいように聞こえてしまいます。
僕もとてもお世話になった投資家の方から、たくさんのアドバイスを頂きました。孤独な時間が多い中で、親身にアドバイスを下さることに、とてもとても感謝していました。
それでも、やはり自分のやりたいようにやってください。
誰に何を言われようが、やってみてください。
やるのも責任を取るのも、結局は自分なんです。
自分の道を頑張っていて、見てくれる人がいれば、必ず解決策は見えてきます。僕自身も、想いがブレなかったことがよかったと思っています。スタートアップとして約1年間走り抜けてきましたが、今も創業時から想いは全く変わっていません。β版を出した8月にnoteを出したのですが、この頃と想いは1ミリもブレがありません。この想いは今後もブラさないようにやっていきたいですね。
(事業譲渡時のnoteはコチラ)一方、自分たちの力だけでやろうとは思わない方が良いです。手段としてどこか他のプレイヤーと一緒にやる必要が出てくるときがあります。
大きなことをするためには、お金も必要ですし、様々なソリューションが必要です。自分たちだけで自分たちの世界にこもらず、周りの起業家やより先を行くプレイヤーと様々な関係を作って、自分たちのビジョンに向かって進んでいってほしいです。
自分の信念を貫き通して、走り抜けてきた株式会社TOMOSHIBIをこれからも見守っていきたい。
取材担当橋本
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