株式会社1ne studio(カブシキガイシャワンスタジオ)CEO, Founder 山田寛仁
学生時代5年間をニュージーランドで過ごした後、デザインの道へ。制作会社・代理店勤務、複数のスタートアップにてサービスの立ち上げに関わり、フリーランスを経て株式会社1ne studioを起業。
どんなサービスなのか聞いた。
サービス名は「foriio」です。一言で説明すると、クリエイターのためのポートフォリオサービス。自分のポートフォリオを簡単に、管理・共有することができます。具体的には、foriioにログイン。実績をアップロード。これだけで簡単に履歴書を作ることができます。foriioではそれぞれの作品の詳細だけでなく、どのような人と作ったかというクレジットも表記されます。
例えば、雑誌内の1ページでも、写真を撮った人、デザインする人、インタビューする人など、それぞれ別れているので、誰がどこを担当したのかが一目でわかります。クレジットが表記されているから、関わった人全員に依頼することもできまますし、気になった人に依頼することもできます。
また、制作ノートといって、どのような過程でつくったのかが細かく分かる機能もforiioの特徴の一つです。制作の過程をみると、そのクリエイターの人となりも分かるので、より深くその人を理解してもらえます。SNSとかでも作ったものの発信はできますが、一つの作品でも誰と担当し、どこを担当したのかが皆知りたいところですよね。自分の「foriio」をクライアントに共有したり、自身のHP代わりとして使って頂けたらと思います。
「foriio」は現在アプリ(Appler対応)やWEB上でも使えるとのこと。
つぎに、ターゲットになる人を聞いた。
競合についても聞いた。
いくつかあります。
ですが「foriio」は、個のクリエイターをエンパワーメントするということに重きを置いています。なので、特に個人にフォーカスし、ポートフォリオを起点に彼らの日々のワークスタイルをサポートできるようなサービスにしていきたいと考えています。
サービスを立ち上げた経緯についても聞いた。
私自身もデザイナーとして10年間働いてきました。その中で、自分自身含め結構泥水すすりながら暮らしている同業者が多いなという印象をもちました。フリーになっても、クライアントとの出会いに恵まれずスケジュールや予算など交渉の余地もないような仕事ばかりだったり、無茶振りに答えなければ仕事がない…等厳しい業界の構造の中で働くしかないという方も非常に多かった。
自分はデザイナーなので、自分でポートフォリオを作ってそれをもって新しい機会を掴むことができましたが、例えばヘアメイクさんなどでパソコンが苦手で作れないという方もいらっしゃいます。
ヘアメイクさんや舞台芸術さんも、レタッチャーも、照明さんもクリエイター。彼らも含めたクリエイターが働く環境の選択肢をふやしたい。彼らが新しい機会を探したいと思い立った時にポートフォリオが作れない…そういう状態はもう無しにしたいと思い、誰でもポートフォリオを簡単に作れるサービスを作ったというのがきっかけです。
将来の展望を聞いた。
これから1年は、「foriio」のアンドロイド版のアプリの開発や、プレミアム機能の提供をすることをはじめとして、クリエイターに案件など新しい機会を紹介をお繋ぎするところもまで展開していきたいと考えています。
クリエイター皆が「使いたい!」というプロダクトを作りたいとアツく語る山田さん。受注・発注側が対等に働ける世の中は近いかもしれませんね。
取材担当梨江
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