Yuya Takaku
Sportip 代表 / 筑波大学発ベンチャー
ーどのようなサービスか教えてください。
一言で言うと「トレーナーの指導をAIの力でアップデート・効率化するアプリ」です。
大きく2つ機能があります。
まず、AIによる動作解析によって、その会社独自の指標に合わせてボタン一つで評価・閲覧可能にします。バイトでも優れたパーソナルトレーニング指導ができるようにアシストします。
次に、解析から得られたデータは自動で記録されますので、紙に書く手間も省くことが可能です。トレーナーの無駄な時間を削減して、顧客満足へつなげるように支援するサービスです。
ーどのような特徴がありますか?
▼コーチの指導をアップデート
Sportipはスマートフォンで撮影をするだけで、スポーツのフォームを的確に科学的に認識し、課題と修正ポイントなどを瞬時に明らかにします。そして、コーチ一人一人の短時間に圧縮しながらも最大限生かすことが可能です。
▼「適切な知識・フォーム・練習へアクセスできる」
トレーニングの評価や修正ポイントの表示などにとどまらず、優れた動作や適切なフォームなどと比較することも可能です。。
ーサービスを利用する顧客について教えてください。
現在初期ターゲットと想定しているのがパーソナルトレーナーになります。次のターゲットは大手ジム様を想定しておりますので日本全国へ展開する予定です。
ー競合について教えてください。
AIによる姿勢推定技術を持っている会社さんはありますが、スポーツやフィットネスに特化したものはありません。また、既存の指導管理ツールを用いた指導の効率化などまでは全く対応していない状況です。我々のサービスは他にはない、動作解析+指導管理の両機能を強みとしています。
ーサービス誕生のきっかけを教えてください。
大学入学するまでずっと野球していましたが、指導者の身体を無視した経験に依存した指導のせいで、野球を断念せざるを得なくなりました。過去を振り返れば、自分自身の身体体に合わせたトレーニングをすれば野球が継続できたのではないかと思うようになりました。そういった原体験を元に「個人の身体や目的に応じた指導がなされるようなスポーツ社会にしたい」という思いが生まれ、自分でサービスを新たに作ることにしました。
ーそこからどのように今のサービスが出来上がったんですか?
大学在学中に選手の強化のためトレーニングの動画を作っていたりしていたのが始まりですかね。その後、AIの姿勢推定技術(動作解析技術)に関する論文を読んだ時、スポーツ指導を大幅に変革できるプロダクトが作れると思い、「これだ!」とピンときたんです。その論文をヒントに、応用させて今のサービスを開発しました。
ー自身の経験から感じたものを糧に、新しいサービスを作り始めたんですね。
ー今後のサービスの展望について教えてください。
現在はBtoBで個人のパーソナルトレーナー・大手ジム様がメインですが、今後来年にはBtoCのプロダクトも提供します。ジムの開設も予定していますので、楽しみに待ってていただけると嬉しいです。
ーその先目指す世界はありますか?
スポーツに限らず、動作指導が伴う領域において、一人に一つのコーチを提供していきたいと思っています。リハビリとかにも応用できるんじゃないかなと思っています。そうすれば高齢者のサポートや、老化予防にもつながります。
ー動作解析と指導管理を兼ね揃えたコーチングのサポートツール「Sportip」の今後に注目ですね。
編集後記
取材担当大野
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