「あのファイルって、いつ誰にもらったっけ…メールを1通ずつ探すのが面倒くさい!」「添付ファイル? Dropbox? GoogleDrive? Box? 大事なファイルがどこにいったかわからない!」「ファイルを何度も修正されていて、最新版がどれかわからない…」
社会人なら誰しもこんな経験をしたことがあるだろう。株式会社AsetZが提供する「AsetZ(アセッツ)」は、メールに添付されたファイルを探す煩わしさを解消してくれる。どんなサービスなのだろうか。詳しく見ていこう。
CEO
村上 智也
ーーAsetZはどのようなサービスですか。
「AsetZ」は、メールアドレスを登録するだけで、メール内の添付ファイル・共有リンクを一元管理するサービスです。ファイルやリンクだけをリストアップして一覧で表示するため、一般的なメーラーではメールを一通ずつ開いて添付ファイルやリンクを確認しなければいけないのに対して、直接ファイルやリンクを探すことができます。
また、PDF、エクセルなどのファイルの種類や、Box、Dropboxなどの共有リンクサービスを自動で分類、整理してくれます。探すときは日付や送信者、キーワードで検索できるため、思い出せる情報を頼りに絞り込んでいくことができるんです。くわえて、プレビューでファイルそのものだけでなく、メール本文を確認することもできるので、ファイルをやり取りする経緯も同時に確認できます。
ーー顧客管理のための他のサービスとの違いは何ですか?
AsetZは「引継ぎ」を意識したサービスになっています。そのため、会社間というよりは個人間のメールとファイルのやり取りを重視。急な異動や退職で担当が変わっても、過去のやりとり(メール)とファイルが一緒に残っていることで、スムーズな引継ぎを実現します。メーラーでもストレージでもない、その繋ぎ目の役割を目指しています。
ーー起業の経緯について聞いた。
AsetZは、前職が同じで、辞めるタイミングが一緒だった3人で起業しました。三人とも何かしらで独立しようと考えていて、じゃあなにをやろうかと考えていた時期に引継ぎトラブルが発生しました。それで、「これしかない。引継ぎをテーマに起業しよう」となりました。
僕はもともと某携帯会社で営業や新規事業開発を経験し、その後は知人とメディア関連の会社を立ち上げたり、前職もスタートアップで働いたり、色々な規模で様々な形のプロジェクトに関わってきました。その経験の中で、「どこも引継ぎってうまくいってなかったな」、と思い出したんです。営業のころに10年前の契約の詳細が残っておらず大変な目に遭ったこともあります。そこから担当者が変わっても後から全部のやり取りが見られ、探せる状態にしておくことで引継ぎのストレスを最小限にする、そういう世界を実現するという思いが生まれました。
ーー将来の展望を聞いた。
これからの時代、終身雇用からプロジェクト型のチームが中心になっていきますよね。したがって、人の入れ替わりが今までよりも多くなる。スポーツの選手交代のように、適材適所適時に人を入れ替えられるようになれば、会社はもっと強くなると思うんです。人の入替りが多くなると引継ぎの頻度も多くなるので、「引継ぎ」の労力を減らすことが会社にとっても、従業員にとっても、非常に重要になってきます。「引継ぎ」は大変、面倒くさいといったネガティブなイメージを変え、ポジティブに「引継ぎ」の行われる世界を実現することが目的です。
「引継ぎ」の課題として、①見つからない(時間がかかる)、②整理してまとめる時間がない、③必要なときに見つけられない、という三つがあります。現状ではまず一つ目の課題を重視していますが、続いては二つ目の整理して渡す「共有」の課題に取り掛かる予定です。
引継ぎのストレスゼロの社会を目指すAsetZを引き続き応援したい。
取材担当阿久沢
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