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インタビュー 2020.06.17

AIで経費の不正を見抜く!経費精査SaaS『SAPPHIRE(サファイア)』

経費を適正に利用しているかの経費チェックはどんな企業にとっても非常に重要な業務だ。しかし、経理担当者による経費チェックの工数の多さや多額のコストに悩まされる企業は少なくない。

Miletos株式会社の提供するサービス「SAPPHIRE(サファイア)」は、AIでデータを分析して経費の不正利用を見抜き、チェック工数の削減と統制の高度化を実現することができるという。どんなサービスなのだろう。CEOの朝賀さんにお話を伺った。

プロフィール

代表取締役社長兼CEO 朝賀 拓視

AIで経費の不正を見抜く!経費精査SaaS『SAPPHIRE(サファイア)』

ーーSAPPHIREを一言でいうと?

AIによる経費担当者の工数の削減とチェックの高度化のための経費精査サービスです。 

ーーどのような企業が利用しているのですか?

業界に関わらず、従業員数が2000〜3000人以上の大企業様がメインで使っていただいています。と言うのも、大きな企業ほど売上・債権管理や経費処理などの業務に対して経理担当の人数が圧倒的に足りていないという現状があるからです。経理の負担をできるだけ小さく抑えるため、そしてコンプライアンスを重視し、経費チェックの精度を上げるためにSAPPHIREを導入していただいています。

ーーどのように利用するのですか?

基本的には、お客様から共有していただいたデータをAIが分析して、異常な数値や事項を発見したらアラートを発するという仕組みです。お客様ごとに持っているデータや出せるデータ内容などは異なるので、最初にまず「こういう不正を無くしたい」「こういうチェック作業を無くしたい」というお客様の要望を聞いて、それが実現できるかのPoCを行います。PoCの結果をもとにコンサルティングのような形で運用設計と導入にむけた支援を行っていくので、企業や分野によって異なるお客様ごとのニーズに応えられるのです。

ーーどのような仕組みで不正を認知するのですか?

SAPPHIREではあるひとつの機械学習モデルのみではなく、様々なアルゴリズムを適切に組み合わせた複数の機械学習モデルによって不正を検知しています。例えば画像分析や統計学を利用すれば、会議費や交際費を正しく使っているかどうかを見極め、カラ出張も発見することができます。

また、様々な企業の不正の事例から弊社の独自のデータベースを構築できるのも、SAPPHIREの特徴の一つです。例えば飲食店で使う平均的な金額や風俗店舗情報などをデータ化することで、不正の発見に役立てています。

ーー企業がSAPPHIREを利用するメリットはなんですか?

企業側のメリットは、経理担当者のチェックの工数を減らせることと、過剰な承認が省けることです。不正の検知の率が上がると、今まで見えていなかった問題点が見えてくるようにもなります。

また、弊社は不正や不備が疑われるケースに対して、申請者へフォローする仕組みも自動化しているので、サービスの導入により経理の方の心理的負担を小さくすることができます。SAPPHIREは経理の担当者が指摘しづらいことをAIが検知し、自動でアラートを出すので、不正を指摘しづらいという経理担当者の悩みを解消することができるのです。

ーー競合サービスと比べた強みは何ですか?

SAPPHIREは国内においてAIで経費チェックを行うサービスとしては草分け的な存在と認識しており、現在特許を出願中です。人手を介することなく、AIを使って経費チェックを自動化、申請者へのフォローアップの仕組みまでEnd to Endで整えているサービスはSAPPHIREだけだと思っています。

最近ではそもそも「経費申請をなくす」ことに取り組んでいます。例えば、交通費の経費は、従業員が関わる様々なデータを組み合わせることで移動ルートを推定、算出することでができます。これをもとに交通費を自動精算してしまえば、経費申請も必要なければチェックの必要もありません。最終的に「経費精算業務自体をなくす」ことになり、このような先進的な仕組みづくりに取り組んでいる点でもSAPPHIREは最先端を走っていると自負しています。

「割れない窓」を会社に作る。SAPPHIREの名前に込められた想い

ーーサービスを立ち上げた経緯を教えてください

昨今、経費精算SaaSの機能が充実してきて、リモートでの申請ができたり領収書を写真で送って画像認識ができたりとユーザーの利便性は格段に上がりました。一方で、経理担当者の仕事の負担は変わらず、効率化が進んでいないというのが実情です。その部分にメスを入れられるようなシステムを作りたいと考えて生まれたのがSAPPHIREです。

SAPPHIREの名前の由来は、世界で一番強いガラス、サファイアガラスです。『割れ窓理論』として知られる、街の割れた窓を無くすことにより軽犯罪を防ぐことで、大きな犯罪を抑止することができるというという環境犯罪学上の有名な理論があります。その理論を適用して「割れない窓」を会社に作り、小さなズルをできない・させない環境を社内に作ることが大きな不正を防ぐことに繋がると考えました。SAPPHIREという名前には、不正そのものを無くして社員も経理担当者もみんながハッピーになるようにという思いが込められています。

目指すのは「経費レス」の世界

ーーサービスは今後どのように進化していきますか?

今後の進化としては二つの方向性があります。

一つ目は、今まで大手企業様向けに個別要件の取り込み、個別チューニングなどを実施していましたが、さらに多くの企業様に使っていただけるように、定型化されたパッケージ化することでユーザの幅を広げること。

二つ目は、分析軸を増やすことや申請レスなどの高度な機能の開発・実装により、経費精算業務自体を自動化していくことです。

ーービジョンはありますか?

私たちが目指しているのは、経費精算がない世界です。経費の申請があると、不正や不備が起こる余地が生まれ、誰かがチェックや承認をする必要が生まれます。申請という作業自体をなくし、申請をしなくてもかかった費用が自動で検知されて建て替えが払い戻される仕組みを作ることで効率的でクリーンな企業運営のお役に立ちたいと思います。また、経理業務を効率化、自動化していくという大きい視点で言うと、今年リリース予定のAIによる入金自動消込のサービスなど、経費精算業務にとどまらない、経理業務全体の効率化をサポートできる製品群に育てていきたいです。

経費レス社会の実現を目指すMiletos株式会社に今後も注目したい。

経費精査SaaS、SAPPHIREが気になった方はこちら。

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編集後記

取材担当阿久沢

AIで経理の負担を減らすことができるのは画期的だと思いました!経費面でクリーンな会社が増えていくといいですね。


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