エントリー率を高めたり、内定承諾率を改善したりしたい企業にとって、高クオリティな自社採用サイトは必要不可欠である。
そんな企業の救世主となるかもしれないサービスが、ANVIE株式会社の提供する「HR STUDIO」だ。
簡単、スピーディーに高品質のデザインの自社採用サイトが作成できると言う。どんなサービスなのか、詳しく見ていこう。
代表取締役 柴田康弘
ーーHR STUDIOはどのようなサービスですか。
一言で言うと、即日公開可能な採用サイトを誰でも簡単に作れるサービスです。入力がリアルタイムで反映して見えるため、シンプルで使いやすいのが特長。画像とテキストを入れるだけで誰でも簡単にウェブサイトが作れます。
ーーターゲットはどんな企業を想定していますか。
ローンチ前の当初の予想では中小企業を想定していました。しかし、現在は従業員300人くらいの企業に多く使っていただいています。業種としては人材紹介業、飲食業、建設業が多くなっていますね。これらの業種では求人媒体への掲載など採用の打ち手をやり尽くしてもなお人手が足りないという時に、採用サイトをご利用いただいていました。しかし、採用サイトは制作会社に発注すると4ヶ月で300万くらいのコストがかかってしまいます。一方HR STUDIOを使えば大幅にコストが抑えられます。
ーー競合との差別点や強みを教えてください。
今あるウェブサイト制作サービスはどうしてもテンプレート感が出てしまいます。HR STUDIOの強みは簡単におしゃれでテンプレート感のないウェブサイトが作れる点です。
ーーベンチマークとしているサービスはありますか。
HR STUDIOは、実際の採用に結びつけるという点で、Wantedlyなどの採用サービスとはまだ開きがあると思っています。そこで、HR STUDIOでは今までの採用サービスでは解決されていなかった課題を解決したい。
例えば、採用サイトを作りたい企業が解決したいのは、人が集まらないことではなく、内定承諾率を高めることや、離職率を低くすることでしょう。
そこで今後は、採用サイトはもちろん、それを基準に面接用の面談資料やイベント用のパンフレット等をワンクリックで自動で作成できるサービスを作りたいと考えています。採用クリエイティブ市場を切り開いていきたいです。
ーー起業した経緯を聞かせてください。
僕はもともと早稲田大学在学中にフリーランスでウェブエンジニアをやっていました。友達と一緒にキュレーションメディアなどを作った経験もあります。段々と仕事に本腰を入れるうちに授業に行かなくなり、大学を中退して起業しました。最初は建設業向けのクラウドサービスを始めたのですが、ピポッドして、デザインやアニメーションを強みに受託でウェブサイトを作っていました。
――それから、HRSTUDIOを立ち上げた経緯について教えてください。
取締役の伊藤が前職でリクルートに勤めていて、リクナビを販売していたので、採用業界のマーケットのニーズは常に感じていました。エントリー後の「自社を選んでもらう」活動においては、リクナビや多くの採用媒体は解決できていないことに目をつけ、HRSTUDIOの開発に着手しました。
ーー今後の展望を聞かせてください。
今後、僕は二つの課題を解決したいと思っています。一つ目はフリーランスのウェブデザイナーにとって案件を得ることが難しいという課題です。この解決するためにフリーランスのデザイナーが案件を獲得しやすくなる、デザインに特化した高単価のプラットフォームを作っていきたいです。
もう一つは、デザイナー個人の力が弱いために、著作権の問題やプロジェクト進行に問題が起きた時に泣き寝入りしてしまうことが多いという課題です。口頭での約束などきちんとした手続きを踏んで契約を交わさないために起こりうる契約上のミスマッチをなくすために、契約手続きの自動化を進めていきます。
最終的に目指している僕たちのミッションはデザイナーをエンパワーメントすることです。デザイナーが社会的な信用を得た状態で仕事をできるようになる世界を目指しています。
デザイナーのエンパワーメントをミッションに掲げるANVIE株式会社とHR STUDIOに今後も注目していきたい。
取材担当阿久沢
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